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2004 年度 実績報告書

高配向性層状化合物リチウム二次電池電極材料の構造設計

研究課題

研究課題/領域番号 15360510
研究機関京都大学

研究代表者

八尾 健  京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (50115953)

研究分担者 日比野 光宏  京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (20270910)
キーワードリチウム二次電池 / 層状化合物 / グラファイト / X線回析 / リートベルト解析 / 積層構造 / ヒジテリシス / 面内構造
研究概要

リチウム二次電池は、軽量、高エネルギー密度、高電位等の優れた特長を有し、盛んに研究されている。高性能化、低コスト化、安全性等の課題でさらなる改良進歩を行うためには、正負極材料の開発が重要である。正負極材料においては、いずれもリチウムの挿入脱離における容量並びにサイクル特性の観点から、層状化合物が注目されている。負極材料には、層状グラファイト化合物が広く使用され、また正極材料として、層状V_2O_5ゲル、層状ブロンズ酸化物LiV_3O_8等が注目されている。しかしながら、これら層状化合物はいずれも配向性が非常に高いため十分なX線回折ピークを観測することができず、通常の方法では構造を精密に解析することが不可能となっている。そのため、最適の構造設計がなされているとは言い難い。本研究では、これらリチウム二次電池の正負極材料といして大きなポテンシャルを持つ層状化合物の精密な構造解析を行い、リチウム挿入脱離における電気化学的特性との比較検討を通じて、最適の構造設計を行うことを目的とする。負極材料としての層状グラファイト化合物について、電気化学的にリチウムを挿入脱離した試料を作成し、電気化学的特性の評価を行った。X線回析測定を行い、配向方句のピークのみを使って1次元リートベルト解析を行い、積層構造を明らかにした。リチウム挿入時並びに脱離時の構造解析から、構造変化が可逆的に進行するのではなく、ヒステリシスが存在することを発見し、これが面内構造変化に起因することを、非配向方向の回析測定より明らかにした。購入した電気化学インピーダンス測定装置を用いて、リチウムの挿入脱離における電気化学測定を行い、動的な挙動について考察を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of layered structures of lithium-graphite intercalation compounds by one-dimensional Rietveld method2004

    • 著者名/発表者名
      Takeshi YAO, Naoshi OZAWA, Takahiro AIKAWA, Sinsuke YOSHIN
    • 雑誌名

      Solid State Ionics 175

      ページ: 199-202

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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