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2004 年度 実績報告書

球根作物の球根形成を誘導する遺伝子の単離・同定

研究課題

研究課題/領域番号 15380027
研究機関九州大学

研究代表者

大久保 敬  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80150506)

研究分担者 比良松 道一  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (30264104)
尾崎 行生  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (60253514)
稲田 委久子  岩手大学, 農学部, 助教授 (90110650)
嬉野 健次  岩手大学, 農学部, 講師 (10333759)
キーワード球根作物 / 休眠 / 遺伝子
研究概要

球根形成条件(25℃,25℃+ABA)と非球根形成条件(15℃,25℃+フルリドン)条件下で栽培したカノコユリ外植体における遺伝子発現の違いを調査した.培養開始後2,4,6週目の外植体から抽出した全RNAからcDNAを合成し,50のランダムプライマーを用いてディファレンシャル・ディスプレイを行った.球根形成条件下で特異的に発現する遺伝子断片が39本,発現が抑制される断片が42本得られた.39本の特異的断片のうち,8本はヒアシンスにおいて球根形成条件下(5℃処理区もしくは25℃+ABA処理区)で特異的に発現した断片と共通しており,そのうち,カノコユリの25℃処理区で特異的に発現していた3断片は,ヒアシンスの5℃処理区と25℃+ABA処理区の両方においてみられた特異的断片と共通していた.これらの3断片をクローニングし,塩基配列の決定を行った.培養6週目にCMN-A10のプライマーでみられた約1400bpの特異的断片には5種類の断片が含まれていた.4週目にOPA-08のプライマーでみられた約1000bpの断片には2種類,2週目にOPA-17のプライマーでみられた約1200bpの断片には3種類の断片が含まれていた.これらの断片と現在報告されている既知遺伝子とのアミノ酸配列の相同性は低かった.また,これらの断片と共通していたヒアシンスの5℃処理区でみられた断片との相同性も低かった.
球根形成種アサツキと非形成種チャイブとの間で正逆交配を行った.交配の結果,いずれの組み合わせでも実生が得られた.得られた実生について,アイソザイム分析により,雑種性を確認した.また,実生における球根形成の早期判別法の確立のため,アサツキおよびチャイブ種子をホルモンフリーのMS培地に無菌播種し,発芽した実生を.25℃恒温・8時間日長下で1ヶ月間培養後,8時間もしくは16時間日長下で45日間栽培した.その結果,チャイブでは,いずれの区でも球根形成は確認されなかったが,アサツキでは,16時間日長区で著しい球根形成が確認された.上記の交配で得られた雑種実生については,現在,培養中である.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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