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2003 年度 実績報告書

発光ファージ法による重要植物病原細菌の迅速同定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15380034
研究機関静岡大学

研究代表者

露無 慎二  静岡大学, 農学部, 教授 (30090541)

キーワード発光遺伝子群 / Erwinia chrysanthemi / Ralstonia solanacearum / トランスポゾン / 遺伝子融合 / ファージ / 細菌検出
研究概要

海洋細菌Vibrio fisheriiの発光遺伝子群のうちluxAB(ルシフェラーゼをコード)構造遺伝子にプロモーターを含むカナマイシン耐性遺伝子を連結させたDNA断片に両端にTn3の逆向き繰り返し配列となるIRLとIRRを連結した遺伝子融合用カセットを持たせたプラズミドpIRL-YAB-15Kを作成した。このプラスミドは、Tn3トランスポゼースを持たせたpSSheの存在下でよく転移をおこす能力があることを確認した。このプラスミドを用いて溶原化植物病原細菌へのin vivo発光遺伝子融合系を構築した。本システムを用いて、モデル系大腸菌において、発光ファージを得ることが出来た。また、Erwinia chrysanthemi及びRalstonia solanacearumのファージを病斑部及び汚染土壌より分離し、これらの宿主範囲を確認した後、これらのファージDNAを分離し、その塩基配列を決定して、これらの遺伝子産物の機能を相同性検索により機能を推定した後、これらのクローンに上記luxABカセットをin vitroで挿入させて、これらの植物病原細菌に形質転換体に野生型ファージを感染させて、マーカーエクスチェンジによる発光ファージ分離システムも構築した。本法は、大腸菌モデル系で高い効率で発光ファージを得ることが出来ることを確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] G.Ponciano, H.Ishihara, S.Tsuyumu, J.E.Leach: "Bacterial effectors in plant disease and defense : Keys to durable resistance?"Plant Disease. 87. 1272-1282 (2003)

  • [文献書誌] S.Yoshida, S.Tsuyumu, T.Tsukiboshi: "Macerating enzymes produced by Rhizopus oryzae in infected mulberry roots"J.Phytopathol.. 151. 436-441 (2003)

  • [文献書誌] H.Matsumoto, M.Umerhara, H.Muroi, Y.Yoshitake, S.Tsuyumu: "Peh production, flagellum synthesis, and virulence reduced in Erwinia carotoyora subsp carotoyora by mutation in a homologue of cvtR"Mole.Plant-Microbe Interact.. 16(5). 289-293 (2003)

  • [文献書誌] H.Matsumoto, H., P.Jitareerat, Y.Baba, S.Tsuyumu: "Comparative study of regulatory mechanisms for pectinase production by Erwinia carotoyora subsp carotoyora and Erwinia chrysanthemi."Mole.Plant-Microbe Interact.. 16(3). 226-237 (2003)

  • [文献書誌] 露無慎二, 石原博通, 藤川貴史, Jan E.Leach, Grisel Poincinano: "分子レベルからみた植物の耐病性"秀潤社. 57-63 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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