研究概要 |
物病原細菌ナス科植物青枯れ病菌Ralstonia solanacearumに感染するファージを単離し、ファージゲノムのシークエンス解析を行い、この内、リゾチーム生産構造遺伝子相同領域領域のクローンを利用し、この領域に海洋細菌Vibrio fisheriiのルシフェラーゼ遺伝子luxA, B遺伝子を融合させたマーカーエクスチェンジ用プラスミドを構築した。なお、この時点で既に、基質テトラデカナールを添加後発光する事を確認できたが、さらに、これをファージに相同組み換えで組換えファージを構築した。また、ファージ粒子をビオチンで標識し、これを青枯れ病菌に吸着させた後に、酵素標識ストレプトアビジンと作用させる事によって、10の2乗の青枯れ病菌を検出する事が出来た。カンキツかいよう病菌Xanthomonas axonopodis pv.citriでは、これに感染するCP1ファージについて、コートタンパク質遺伝子相同領域に上記luxA, Bを挿入したレポーターファージを用いる事により、また、直接臭化エチジウムで標識したファージ粒子を高いmoiで吸着させる事により、カンキツかいよう病菌を10の2乗まで検出できた。
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