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2003 年度 実績報告書

根寄生雑草の生存戦略と宿主認識メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15380079
研究種目

基盤研究(B)

研究機関宇都宮大学

研究代表者

米山 弘一  宇都宮大学, 野生植物科学研究センター, 教授 (00114174)

研究分担者 関本 均  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10261819)
夏秋 知英  宇都宮大学, 農学部, 教授 (10134264)
竹内 安智  宇都宮大学, 野生植物科学研究センター, 教授 (90008003)
桑原 重文  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30170145)
横田 孝雄  帝京大学, 理工学部, 教授 (40011986)
キーワード根寄生雑草 / 発芽刺激物質 / 吸器誘導物質 / カロテノイド生合成阻害剤 / 宿主認識メカニズム / ストリゴラクトン / LC / MS / 植物ホルモン
研究概要

種々の植物(主に作物)の根滲出液に含まれる発芽刺激物質の解析を行った。その結果、トウモロコシやソルガムなど多くの品種が育成されているものでは、品種によって主要な発芽刺激物質が異なっていることが判明した。しかも、発芽刺激物質の多くが新規物質であると考えられ、合成のターゲットがますます増えることとなった。なお、発芽刺激物質が確定しているワタとアカクローバーについては、1日単位で根滲出液中の発芽刺激物質の分析を行った。その結果、両者ともに、生育の盛んな時期により多くの発芽刺激物質を生産していることが分かった。また、アカクローバーの生産する発芽刺激物質であるオロバンコールの量が、1週間単位で抽出した場合に比べてはるかに多かったことから、オロバンコールは容易に分解しているものと考えられた。
根寄生雑草側の遺伝子解析では、エチレン生合成に関わる酵素のクローニングに成功し、発現解析を行っている。現在、野外圃場の栽培中の個体(アカクローバーに寄生したもの)を定期的に採取してヤセウツボの生育ステージ別にcDNAを調製しており、ディフェレンシャル・ディスプレイなどによって、発芽、吸器形成、宿主への侵入などにおける特徴的な遺伝子を探索する予定である。
フルリドンなどのカロテノイド生合成阻害剤は、ストライガの1種であるナンヨウヒメノマエガミ(Stringa asiatica)種子の発芽を直接誘導し、その幼根は吸器様の形態を示した。同じストライガでもS.hermonthicaの種子では発芽はフルリドンによって誘導されないものの、発芽後の幼根に吸器様の形態形成が認められた。これらのカロテノイド生合成阻害剤の作用性についてはさらに検討する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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