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2003 年度 実績報告書

きのこときのこを利用する昆虫の相互関係に関する群集生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15380104
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

田中 千尋  京都大学, 農学研究科, 助教授 (60263133)

研究分担者 都野 展子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (60295102)
大澤 直哉  京都大学, 農学研究科, 講師 (10221821)
キーワードAmanita ibotengutake / ibotenic acid / muscimol / Amanita pantherina / 昆虫相 / 蛍光分析 / きのこ毒
研究概要

本研究では、きのこの毒成分に着目し、殺ハエ成分を含むきのこを利用する昆虫群集の特徴を捉える事を目的とした。まず、昆虫群集の調査に先立ち、Amanita属菌の殺ハエ成分と知られているイボテン酸・ムッシモールのフルオレサミンによる蛍光誘導体化法を用いた新規定量方法を開発した。本法は従来のイオンペアークロマトグラフィならびにUV検出器を用いた分析法より感度が高く、きのこ由来の他の生体成分の影響を受けにくい。次に、PCR法を用いたイボテングタケ(Amanita ibotengutake)ならびにテングタケ(A.pantherina)の簡便な同定手法の開発を試みた。これら2種は、形態的に類似した近縁種でどちらもイボテン酸・ムッシモールを有する。これら2種は子実層の担子器形成細胞のクランプ結合の有無で区別可能であるが、その観察はきわめて困難である。そこで、産地の異なるイボテングタケ、テングタケならびにベニテングダケ(A.muscaria)、A.regalisなどの標本を多数供試し、ITS領域の種内変異ならびに種間変異をあきらかにした。その情報をもとに、イボテングタケ、テングタケ、ベニテングダケ、A.regalisの近縁種4種を区別可能なPCRプライマーを設計した。また、2003年5月から同年10月までの期間、京都大学上賀茂試験地、および京都市近郊にある吉田山で、野外調査を行い、きのこ及びそれを利用する昆虫群集をサンプリングした。サンプリング時にきのこに訪れていた昆虫類を訪茸群集とし、採取したきのこから羽化してきた昆虫類を羽化群集として、それぞれについて解析を行なった。その結果、イボテングタケでは、訪茸群集相と羽化群集相では著しい違いが認められた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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