研究課題/領域番号 |
15380125
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
都木 靖彰 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (10212002)
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研究分担者 |
新井 崇臣 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70323631)
阿部 周一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (80125278)
山羽 悦郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (60191376)
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キーワード | 耳石 / 微量元素組成 / 系群解析 / 産地検証 / 硬骨魚類 / 二枚貝 |
研究概要 |
1.魚類(主にサケ科)および二枚貝(ホタテガイ)の貝殻中の微量元素の定量をおこない、それを用いた産地検証法を確立する過程で、精度を高めるとともにより詳細な測定をおこなうためには、極微量元素の検出が必要不可欠であるとの結論にいたった。ICP-MS法を用いて極微量元素を測定するためには、大量に存在するCaを取り除く必要がある。現在、陽イオン交換樹脂カラムおよび陰イオン交換樹脂カラム、Caキレート剤であるEGTAなどを用いて、耳石および貝殻灰化試料よりCaを取り除く手法の開発をおこなっている。 2.レーザーアブレーションICP-MSを用いた点測定法により、海洋生物硬組織中の微量元素濃度定量のための基礎技術を開発中である。現在、適当なスタンダード物質の作成に取り掛かっている。これが可能となれば、耳石や貝殻中の成長リングを併用することにより、成長にともなう微量元素濃度の変化スペクトルをとることが可能となる。 3.耳石微量元素含有量を指標として、各種魚類の回遊履歴解析をおこなった。現在もこのプロジェクトは進行中である。
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