研究課題
1.2004年5月に、中国雲南省昆明市西山区および紅河県元陽周辺の農村集落において現地調査を実施し、社会経済的情報の収集と分析フレームワークの検討、および集中調査のための調査票設計の準備を行った。農地利用が山岳部で垂直的に広い範囲に広がっていること、そこでの地理的、気候的な面における多様な条件差、数多くの異なった少数民族が分布していることといった複雑な自然・社会的条件を確認した。これらの条件を調査先の選定と調査票の設計に反映させるための事前の検討を行った。雲南省における調査は、本研究チームの海外共同研究者である雲南省社会科学院鄭教授の協力のもとで実施された。2.同年10月に、調査地の具体的な選定と調査票のより詳細な事前検討のために、再度中国雲南省を訪問した。その際にムラ・集落単位で社会構造調査を実施していくことを決定した。3.2005年1月に、大分県緒方町の富士緒井路土地改良区における水利慣行、久住町・直入町の稲葉・西組・日向各牧野組合における土地利用の実態を調査した。この現地調査には、海外共同研究者である中国の鄭教授と英国レディング大学のパーカー講師も参加した。最終的に日本、中国、英国の農村共有資源について比較制度分析を行うために、分析フレームワークと事実認識の共有化をはかった。4.大分調査の直後、中国、英国の研究者と一緒に東京でワークショップを開いて、現地調査ももとにした理論的検討のためのディスカッションを行い、あわせて最終年度に向けた研究方針の確認をした。5.2005年3月に、中国雲南省への本年度3度目の訪問をして、集落調査を実施した。雲南省社会科学院をメインに調査隊を組織してデータの収集を行った。本年度は調査とデータ収集に集中することとし、データ解析は来年度早々に着手する。
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畜産の情報【国内編】 178
ページ: 6-12
生協総研レポート 44
ページ: 5-18
農業と経済 70・13
ページ: 46-58