研究課題/領域番号 |
15380153
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
胡 柏 愛媛大学, 農学部, 教授 (80248624)
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研究分担者 |
大隈 満 愛媛大学, 農学部, 教授 (20335889)
中安 章 愛媛大学, 農学部, 教授 (20145064)
細川 隆雄 愛媛大学, 農学部, 教授 (90150812)
中嶋 康博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50202213)
辻 雅男 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90284554)
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キーワード | 畜産物 / 畜産 / 中国 / 国際競争力 / 食肉 / 飼料 / 穀物 / 食料 |
研究概要 |
1.研究の実施状況:本年度は2年間研究課題の1年目であり、(1)関係文献・資料の収集、整理、分析、(2)現地調査、(3)ワークショップ開催の3つの研究事項を実施した。 現地調査は、9月14日〜9月27日の間で行った。(1)主要畜産部門の動向、(2)WTOへの加盟に伴って予想される畜産物の生産、流通、消費、輸出入への影響、(3)中国政府、研究機関、畜産輸出企業の対応、(4)畜産経営の実態、および(5)畜産物の販売と価格水準などの点を中心に、中国農業科学院、農業部、青島市政府畜産局等研究、行政機関を訪問し聞取り調査を行ったほか、北京資源集団(養豚兼豚肉加工)、北京三元集団中以示範牛場(乳牛モデル農場)、北京金星鴨場(北京ダック飼育場)、北京華都集団肉鶏公司(肉用鶏加工場)、〓州新雅農業発展有限公司養豚場、青島泰豊畜産科技有限公司(肉用鶏)、青島正大肉鶏標準化養鶏場、計7つの食肉生産輸出企業、および北京や青島市の集貿市場、スーパーマーケット(青島第一百盛超市、家楽福Carrefour、ジャスコ)に対して現地調査を実施した。 愛媛大学で実施したワークショップでは、中国人民大学農業経済系主任唐忠教授を招いて、「Agricultural trade and policies in China after joining WTO」を題とする報告と討議を行った。 2.成果:以上の調査研究によって大量の現地資料(統計資料、現地記録、写真・ビデオ等の映像資料等)を入手し、畜産行政や企業の最新動向を把握することができた。資料の整理・分析は進行中であるが、中国の畜産行政と企業が畜産物の国際競争力を価格競争力から品質とりわけ安全性競争力へ急速にシフトさせていることは、現地調査により明らかになった。 研究成果の一部は、公開講演、新聞・学術誌投稿論文などの形で活用されている(次頁の研究発表欄を参照)。次年度では、今年の調査研究を踏まえ、畜産物の生産費用、経営構造、流通・貿易、飼料と穀物需要、畜産行政・法制度整備などの点について調査研究を進める予定である。
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