研究課題
基盤研究(B)
迅速かつ簡易的に作物体内の元素やイオンを計測できる現場対応型の作物の栄養診断方法として、非破壊的に複数元素の同時計測が可能な蛍光X線分析と様態の異なる窒素計測が可能な赤外分光法の併用に着目し、様々な環境下で栄養吸収の特性が異なるトマトとイネを栽培した際に誘発される栄養情報の変化に関して、栽培状況の影響や品種間差異について検討した。その結果、葉中元素の分光情報と葉中元素含量関係より、蛍光X線分析による葉中元素含量の把握の可能性が示された。また、トマト葉の蛍光X線・赤外分情報に及ぼす培養液中の組成の影響、およびイネ体の分光測定からは特徴的な品種の特定の可能性が示され、色彩情報と併せて用いる事により農作物の栄養情報を把握の可能性が示された。そこで、簡易的、非破壊的、低コスト等の特徴を持つ作物情報センシング手法として、汎用的なデジタルカメラによる色彩画像解析に着目し、フィールドサーバを中核とした遠隔操作可能な色彩画像の連続モニタリングシステムを構築した。そして、気象情報を付随した色彩情報の定量的なモニタリングを可能とした。そこで、農産物、食品情報の構造化を行い、データ管理、蓄積およびデータ検索機能を持ったデータベースシステム、および、データベースによって提供されているデータから、利用者にとって意味のある情報を取り出すための解析システムからなる「インターネット対応型生物情報解析システムのプロトタイプ構築」を行った。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
Proceedings of 7th International Symposium on Fruit, Nut, and Vegetable Production Engineering : Frutic05 (in printing)
Proceedings of EFITA/WCCA 2005 Joint Conference
ページ: 252-259