• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

粘膜バリアー形成と成熟過程における植物発現サイトカイン経口投与の効果

研究課題

研究課題/領域番号 15380208
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

杉本 千尋  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (90231373)

研究分担者 松村 健  (独)産業技術総合研究所北海道センター, 生物機能工学研究部門, 主任研究所 (50358040)
玄 学南  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
井上 昇  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10271751)
一町田 紀子  (株)北海道グリーンバイオ研究所, 研究員
キーワード形質転換植物 / サイトカイン / 経口免疫
研究概要

本研究計画は、既に植物発現している動物サイトカインを動物に経口的に投与し、粘膜上皮細胞、粘膜付属リンパ装置の発達に対する効果の検討を行う。さらに抗原あるいは病原体を同時に投与し、免疫増強効果あるいは非特異免疫系活性化等について精査し、植物発現系のメリットを最大限に活用した新たなサイトカイン療法を確立する。
本年度はインターフェロンα(INFα)の形質転換植物を経口投与することの効果を、リステリア菌感染マウスモデルを用いて解析した。その結果、天然型INFαを経口投与し、その後リステリア菌を腹腔内投与し、2,4,6日後に脾臓ならびに肝臓中の菌数を測定した結果、投与マウスでの菌数は対照群での菌数より有意に低かった。血清中の腫瘍性因子(TNF)αを酵素抗体法により定量したところ、投与群での血清中濃度は対照群に比較して有意に低かった。このことは、INFα経口投与で菌に対する防御反応が早期に成立し菌が排除され、結果的にTNFα量がより早く減少してくることを反映していると考えられた。また植物発現INFαでも同様な効果が認められた。後者では前者の約1/50量でほぼ同等の菌数減少効果が認められたことから、植物細胞成分よるINFα活性の保護効果があることが判明した。さらに、既に作製したIL-1ならびにTGFβ発現植物は育成を続けており、十分量に試料が得られ次第、活性解析と定量を実施し、経口投与試験を開始する計画である。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi