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2005 年度 実績報告書

Th1/Th2病としての自己免疫疾患の病態解明と予防・治療

研究課題

研究課題/領域番号 15380210
研究機関山口大学

研究代表者

林 俊春  山口大学, 農学部, 教授 (90111484)

研究分担者 佐藤 晃一  山口大学, 農学部, 助教授 (90205914)
久和 茂  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30177943)
保富 康宏  三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90281724)
キーワード糖尿病 / ループス / CD4^+CD25^+T cell / Th1 / CpGモチーフ / 自己免疫疾患 / 自己寛容 / 環境因子
研究概要

Th1/Th2病としての自己免疫疾患の病態解明と予防・治療に関連した成績の概要は以下のとおりである。
(1)全身性エリテマトーデスは全身性の代表的なTh1型の自己免疫疾患である事が示唆されている。本疾患では、遺伝因子・環境因子・ホルモンなどが複雑に関与して、自己抗原に対する寛容の破綻によってB細胞のポリクローナルな活性化が生じ、抗原・抗体複合物が腎臓に沈着して死にいたる。本疾患の根幹をなすの寛容の破綻であるが、そのメカニズムはなお不明な点が多い。本実験では、ループスのモデルマウスであるNZBxNZWF_1マウスを用いて、CD4^+CD25^+T cellを抗体で除去すると非活動期に病態が発現する事を示した。この事は、本細胞が末梢で、寛容の維持機構に関与するとともに、本細胞の活性化によって病態の治療への応用の可能性が示唆された。
(2)Type Iのインスリン依存性糖尿病(IDDM)はTh1型の臓器特異的疾患である。これらのうち、自己免疫型のIDDMの発症機序は未だに不明である。マウスに一般的なウイルスであるレオウイルスを感染させ、ついで末梢における寛容維持機構に関与するCD4^+CD25^+T cellを除去し、さらにTh1型の免疫を誘導する細菌菌体成分であるplasmid中のCpGモチーフを合成したものを処置する事によって顕性の病態が発現した。この事は内外の環境因子が病態発現に関与する事を明らかにするとともに、優れた病態モデルとなる事が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Elimination of CD4^+CD25^+ T cells breaks down reovirus type 2-triggered and CpG ODN-induced prolonged mild autoimmune insulitis in DBA/1 mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Hayashi T., Hasegawa K., Sasaki Y.
    • 雑誌名

      Scand.J.Immunol. 63(2)

      ページ: 116-124

  • [雑誌論文] Elimination of CD4^+CD25^+ T cell during preactive phase accerelates lupus in autoimmune-prone female B/WF_1 mice.2005

    • 著者名/発表者名
      Hayashi T., Hasegawa K., Adachi C.
    • 雑誌名

      Int.J.Exp.Path. 86

      ページ: 289-296

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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