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2004 年度 実績報告書

我が国における獣医内視鏡学の標準化と臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15380218
研究機関日本大学

研究代表者

亘 敏広  日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (50220950)

研究分担者 山谷 吉樹  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (50267043)
織間 博光  日本獣医畜産大学, 獣医学部, 教授 (50130729)
渡邊 俊文  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (10191777)
大野 耕一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90294660)
大石 明広  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40168852)
キーワード内視鏡 / 標準化 / 観察部位 / NSAIDs / 消化管潰瘍 / リンパ球のクローナリティ解析 / 内視鏡的逆行性胆汁採取 / 粘膜切除法
研究概要

平成16年度は昨年度の標準化の試案に則り各大学にて内視鏡症例を蓄積した。その症例数は総数で消化器内視鏡検査466例、消化器内視鏡処置65例、呼吸器内視鏡検査40例、泌尿生殖器内視鏡検査10例、関節鏡検査6例および腹腔鏡検査45例であった。またこれをもとに内視鏡検査ビデオを作成し、教育用に使用を開始した。また第2回班会議では内視鏡観察部位の統一をはかり、胃内の観察部位16箇所の提案を行った。
研究面ではパンダの人工授精に内視鏡を応用しその有用性を評価した。また消化器内視鏡検査の面からは内視鏡で採取した十二指腸のサンプルをもとにPCR法にてリンパ球のクローナリティの解析法を確立しリンパ腫と炎症の分類を行うための解析をおこなった。この他に非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)による消化管粘膜の影響を内視鏡的に観察し、NSAIDs長期投与により消化管潰瘍の形成が起こることを確認した。
また内視鏡的胆汁採取法の検討をおこなった。健常犬の十二指腸に側視型内視鏡を挿入し鉗子チャンネルから胆管造影チューブを用いて大十二指腸乳頭に先端部を挿入した。ここで吸引をかけたところ少量の胆汁が採取できた。今回の方法は逆行性胆管造影を行う上で重要な手技であり本方法の確立が必要であると思われた。
さらに粘膜切除法の基礎的検討としてビーグル犬の胃に内視鏡を挿入し内視鏡用注射針を用いて粘膜下に生理食塩水を2ml程注入した。これにより粘膜は半球状に膨隆し、同部位をスネアワイヤーで結紮後高周波切開装置にて切除した。切除した粘膜面は直径10mm以上の大きさを有し胃穿孔も起こさず安全に粘膜だけを切除できることが示唆された。本方法は犬においても粘膜切除が安全にできることを示唆するものであった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Endoscopic Findings on Alimentary Lymphoma in 7 Dogs.2004

    • 著者名/発表者名
      Teruhisa MIURA, Yoshiki YAMAYA, Toshihiro WATARI et al.
    • 雑誌名

      J.Vet.Med.Sci. 66,5

      ページ: 577-580

  • [雑誌論文] Severe Calcification of Mucocutaneous and Gastrointestinal Tissues Induced by High Dose Administration of Vitamin D in a Puppy.2004

    • 著者名/発表者名
      Yuka NAKAMURA, Toshihiro WATARI, Yoshihide SASAKI et al.
    • 雑誌名

      J.Vet.Med.Sci. 66,9

      ページ: 1133-1135

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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