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2005 年度 実績報告書

cDNAマイクロアレイを用いた薬剤性胆汁うっ滞遺伝子マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 15390044
研究機関千葉大学

研究代表者

千葉 寛  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (40159033)

研究分担者 小林 カオル  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (30255864)
キーワードcDNAマイクロアレイ / 胆汁うっ滞 / OAT3 / PXR / CAR / SHP / TNFα
研究概要

cDNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析より、胆汁うっ滞時ラット肝においてorganic anion transporter3(OAT3;SLC22A8)遺伝子が胆汁うっ滞時に変化するCYP7A1と近似した推移で発現低下する事が見出された。そこで、OAT3の胆汁うっ滞時における発現低下にSHP及びサイトカインが関わる可能性を検討した。その結果、OAT3遺伝子の5'上流領域-2042〜-2027の領域に、核内レセプターであるpregnane X receptor及びconstitutive androstane receptor(CAR)の結合配列であるdirect repeat4(DR4)配列が見出された。次に、OAT3遺伝子5'上流約2.2kbを組み込んだベクターをFLC7細胞にトランスフェクトし、レポータージーンアッセイを行ったところ、OAT3の転写活性はCARとretinoid X receptor α(RXRα)の共発現によって活性化され、この転写活性はDR4を欠失させることにより完全に抑制され、ゲルシフトアッセイによりCAR/RXRαとOAT3-DR4との直接的な結合が確認された。これらの結果より、OAT3遺伝子の発現調節にはCAR/RXRαによる直接的な転写の活性化が関わることが示された。さらに、CAR/RXRαによるOAT3遺伝子の転写活性化はSHPの共発現によって抑制された。またCAR/RXRαによるOAT3遺伝子の転写活性化はTNFαの曝露によっても抑制され、この抑制はSHPによる転写抑制と相加的であった。以上の結果から、胆汁うっ滞時ラット肝におけるOAT3発現低下は、CAR/RXRαによるOAT3遺伝子の転写活性化を、胆汁酸により発現上昇したSHP、及びサイトカインが抑制することに起因している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Association of increased type I collagen expression and relative stromal overgrowth in mouse epididymis neonatally exposed to diethylstilbestrol2005

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki et al.
    • 雑誌名

      Mol Reprod Dev. 72

      ページ: 291-8

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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