研究課題/領域番号 |
15390053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高田 邦昭 群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)
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研究分担者 |
松崎 利行 群馬大学, 医学部, 助手 (30334113)
青木 武生 群馬大学, 医学部, 講師 (70150919)
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
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キーワード | 脂肪細胞 / 糖輸送体 / 蛍光抗体法 / オルガネラ / コンパートメント / インスリン / GLUT4 / DAMP法 |
研究概要 |
3T3-L1培養脂肪細胞における糖輸送体GLUT4の分布を、蛍光抗体法により解析した。試料の観察は、共焦点レーザー顕微鏡法や凍結準超薄切片の冷却CCDカメラ観察によりおこなった。小胞体マーカー(カルレティキュリン、カルネキシン)、ゴルジ装置マーカー(ゴルジ58kD)、トランスゴルジネットワーク(TGN)マーカー(TGN38)、初期エンドソームマーカー(EEA1)、リソソーム/後期エンドソームマーカー(カテプシンD,LgP,LIMP)等のオルガネラマーカーと、GLUT4との多重染色をおこなった。体止時とインスリン刺激時に、GLUT4がゴルジ装置、TGNに多量に分布すること、また初期エンドソームには分布するが、リソソームには無いことなどを、個々の細胞について示した。また小胞移送に大きな役割を果たすVAMPについても検討中である。さらに、これらの蛍光抗体標識と並行して、3T3-L1脂肪細胞に、蛍光標識トランスフェリン、蛍光標識デキストランを投与し、GLUT4の分布パターンとの比較を多重標識法によりおこなった。その結果、GLUT4は後期エンドソームにはほとんど入らないのが判明した。細胞内でGLUTU4を含有する個々の小胞が酸性かどうかは、DAMPを蓄積した小胞との二重染色を用いて検索し、GLUT4が酸性のコンパートメントにもあるのを示した。GLUT4の細胞表面への露出に関しては、細胞膜非透過性ビオチン化試薬を用いて細胞表面のビオチン化も試みている。
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