研究課題/領域番号 |
15390054
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研究機関 | 福井大学(医学部) |
研究代表者 |
佐藤 真 福井大学, 医学部, 教授 (10222019)
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研究分担者 |
八木 秀司 福井大学, 医学部, 助手 (10303372)
永野 隆 福井大学, 医学部, 助教授 (70272854)
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キーワード | Filamin / アクチン結合蛋白 / 細胞骨格 / FRET / リン脂質 / 細胞移動 / 大脳皮質 / 脳形成 |
研究概要 |
我々は発生期大脳皮質の脳室帯に発現する新規分子FILIPを同定し、FILIPがフィラミンAと結合し、フィラミンAの分解を促進することにより、脳室帯からの細胞移動の開始を負に制御していることを明らかとしてきた。本年は以下の実験を進めた。 (1)FILIP、フィラミン、SHIP-2の大脳皮質脳室帯における細胞内局在を詳細に検討する FILIPについては抗体の作成を進めた(現在進行中)。SHIP-2に関しては、いまだ細胞内局在の観察には成功していない。 (2)フォスファチジルイノシトールリン酸の細胞内局在を検討する 局在の可視化・検討は、これらフォスファチジルイノシトールリン酸に対する結合部位を持つ分子をGFPを結合させた分子を細胞内に発現させ可視化を進めた。細胞内での局在は観察できたものの、細胞膜に限局した局在様式は観察できなかった。 (3)活性型Racの観察システムを構築し、活性型Racの細胞内局在を検討する 活性型Racの細胞内局在を明らかとするため、FRET(fluorescence enegy transfer)により、活性型のRacの細胞内局在を明らかとする。細胞におけるRac用のFRET probeはすでに開発されている。FRETシステムのセットアップは終了した。現在、probeについてさらに検討を進めている。 (4)SHIP-2ノックアウトマウスにおける大脳皮質脳室帯からの細胞の移動開始の様子を解析する 我々は、SHIP-2を膜に局在させることにより、脳室帯の細胞の挙動が変化することを観察した。
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