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2004 年度 実績報告書

老化に伴い出現する免疫抑制性CD4T細胞の抑制機能を阻害する分子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15390132
研究機関(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団

研究代表者

清水 淳  財団法人東京都高齢者研究, 福祉振興財団・東京都老人総合研究所, 研究員 (60291134)

キーワード老化 / CD4T細胞 / 免疫抑制
研究概要

我々はマウスを用いた解析から、若齢時にはCD4^+CD25^+T細胞にのみ認められていた免疫抑制機能が、老齢時にはCD4^+CD25^+T細胞のみならずCD4^+CD25^-細胞にも認められるようになることを報告している。更に、老齢CD4^+CD25^-T細胞の抑制機能をより小さな亜集団に帰属することが可能か検討したところ、Rhodamine-123(R123)で弱陽性に染まるR123^<1o>細胞分画に強い抑制機能を認めた。またCD4^+CD25^-R123^<1o>T細胞の約5%を占めるCD103^+細胞が、最も強い抑制機能を呈すことを明らかにした。この老齢CD4^+D25^-R123^<1o>CD103^+T細胞は、加齢に伴いその数・割合が増加していた。次に、老齢CD4^+CD25^-R123^<1o>CD103^+T細胞の免疫抑制機能を阻害する単クローン抗体を樹立した。意外なことに、本抗体はCD4^+CD25^+T細胞の免疫抑制機能をも阻害し得た。従って、本抗体の認識分子は免疫抑制機能を有す細胞に共通した機能制御分子である可能性が考えられる。本抗体の認識分子は、質量分析等の解析からCD45分子であることが確認できた。既に樹立されている7種類の抗CD45単クローン抗体について上記抑制機能を制御し得るか検討したが、何れにもその活性は認められなかった。我々の樹立した抗体が、抑制性細胞に作用し、またCD45分子を架橋することが、抑制機能の解除に繋がることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] The capacity of the natural ligands for CD28 to drive IL-4 expression in naive and antigen-primed CD4^+ and CD8^+ T cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Bian Y
    • 雑誌名

      Int.Immunol. 17

      ページ: 73-83

  • [雑誌論文] Cross-linking of CD45 on suppressive/regulatory T cells leads to the abrogation of their suppressive activity in vitro.2005

    • 著者名/発表者名
      Shimizu J
    • 雑誌名

      J.Immunol. (in press)

  • [雑誌論文] 加齢と免疫2005

    • 著者名/発表者名
      清水 淳
    • 雑誌名

      生涯教育シリーズ67 日本医師会雑誌特別号 「わかりやすい免疫疾患」 (in press)

  • [雑誌論文] 老化に伴う免疫抑制性CD4T細胞の出現2004

    • 著者名/発表者名
      清水 淳
    • 雑誌名

      基礎老化研究 28

      ページ: 15-19

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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