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2005 年度 実績報告書

ユビキチンプロテアソーム系の応用による細胞内寄生原虫に対するDNAワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15390136
研究機関九州大学

研究代表者

姫野 國祐  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50112339)

研究分担者 久枝 一  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50243689)
キーワード細胞内寄生原虫 / DNAワクチン / 遺伝子銃 / ユビキチン遺伝子 / ユビキチンプロテアソーム系 / CD8^+T細胞 / プロテアソームKOマウス / プロテアソーム阻害剤
研究概要

1)ワクチン抗原(トキソプラズマ原虫SAG1)をコードする遺伝子をユビキチン遺伝子とフュージョンした遺伝子(pcDNAUB-SAG1)でMHC class I依存性の免疫を誘導した。
2)作製したワクチンベクターは様々な細胞株に遺伝子導入を行い発現の確認を行い、抗原蛋白のプロセッシング及び抗原提示機構を解析した。作製したワクチンベクターを細胞株に遺伝子導入を行い、プロテアソーム阻害剤であるMG-132,エポキソマイシン等を用い、抗原蛋白質のプロセッシングとプロテアソーム阻害剤の影響についてウエスタンブロッティング法により解析を行った。
3)マウスに対して、「フュージョンベクター」DNAワクチンを行った。ワクチンには生体への遺伝子導入効率に優れた遺伝子銃を用いた。ワクチン後、同蛋白に対する特異抗体価、リンパ球の抗原特異的増殖反応・サイトカイン産生及び細胞傷害活性について解析を行い、「フュージョンベクターによるDNAワクチン」の免疫誘導能並びにその特徴を明らかにした。
4)マウスに対して、遺伝子銃を用いて「フュージョンベクター」DNAワクチンを行った。抗原提示細胞としてマクロファージ由来PMJ2-PC細胞等へワクチンベクターの遺伝子導入を行い、ワクチン後マウス脾細胞と共培養し、サイトカイン産生及び細胞傷害活性について解析を行った。その際、プロテアソーム阻害剤であるMG-132,エポキソマイシン等を用いることで、抗原提示におけるユビキチン-プロテアソーム経路の重要性について詳細に確認した。
5)免疫プロテアソームのアクティベーターPA28及び免疫プロテアソームのメインコンポーネントであるLMP7のノックアウトマウスを用いて、ワクチンに対するユビキチンプロテアソーム経路の影響についてin vivoでの詳細な解析を行った。その結果、SAG1に対するCD8^+CTLの誘導には、PA28は関与してないが、LMP7が必須の関わりを持つことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] The ubiquitin-proteasome system plays an essential role in presenting an 8-mer CTL epitope expressed in APC to corresponding CD8^+T cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Duan X.et al.
    • 雑誌名

      Int.Immunol. (in press)

  • [雑誌論文] The involvement of immunoproteasomes in induction of MHC class I-restricted immunity targeting Toxoplasma SAG1.2006

    • 著者名/発表者名
      Ishii K. et al.
    • 雑誌名

      Microbes and Infection (in press)

  • [雑誌論文] Resistance to GITR signaling in antigen specific CD4^+CD25^+ regulatory T cells during Plasmodium yoelii infection.2005

    • 著者名/発表者名
      Hisaeda H. et al.
    • 雑誌名

      Eur.J.Immunol. 35

      ページ: 3516-3524

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A novel DNA vaccine based on the ubiquitin-proteasome pathway targeting 'self' antigens expressed in melanoma/melanocyte2005

    • 著者名/発表者名
      Zhang M. et al.
    • 雑誌名

      Gene Ther. 12

      ページ: 1049-1057

  • [雑誌論文] Malaria : immune evasion by parasites.2005

    • 著者名/発表者名
      Hisaeda H. et al.
    • 雑誌名

      Int.J.Biochem.Cell Biol. 37

      ページ: 700-706

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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