研究課題/領域番号 |
15390147
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 賢蔵 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30133721)
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研究分担者 |
丸尾 聖爾 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (70292018)
岩切 大 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (10307853)
南保 明日香 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (60359487)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | EBウイルス / EBER / 組換えウイルス / cre / loxPシステム / トランスフォーメーション |
研究概要 |
EBVのBリンパ球不死化活性は、生体内でのEBV持続感染維持に重要と推察される。EBVがコードする小RNA分子EBERはEBV感染細胞に普遍的に、かつ多数コピー(最大107コピー/細胞)存在する約170塩基のRNAである。前年度までの研究で、薬剤耐性遺伝子両端にloxPおよびmutant loxPを導入した相同組換え用プラスミドを用いて、EBERノックアウトEBVを作製した。次いで、cre発現により薬剤マーカーが除かれたEBVを分離した。その結果、EBER欠失により末梢血Bリンパ球不死化効率が約100倍低下することを確認した。今回の研究では、cre/loxPシステムを用いて、EBERノックアウトEBVへEBERを再導入したEBVを作製した。組換えEBVのB細胞トランスフォーメーション効率は、臍帯血リンパ球に等量のウイルスを感染させ6週間培養後の50%不死化濃度を比較することにより検討した。さらに、組換えEBV感染により樹立したリンパ芽球様細胞株(lymphoblastoid cell line、LCL)を低密度で培養した時の増殖速度を比較した。野生型EBV、EBERノックアウトEBV、EBERノックインEBVのBリンパ球トランスフォーメーション効率を比較したところ、EBER欠損により野生型EBVの約1/100まで低下したEBERノックアウトEBVのトランスフォーメーション効率が、EBER再導入により野生型EBVの1/5まで回復した。また、EBERノックアウトEBVで樹立したLCLでみられた増殖速度の低下が、EBER再導入EBV感染LCLにおいては野生型と同程度まで回復した。以上の結果、EBERがBリンパ球トランスフォーメーションにおいても重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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