研究課題/領域番号 |
15390168
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
田村 誠 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50272422)
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研究分担者 |
福原 康司 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 助手 (60337441)
池田 俊也 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90193200)
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キーワード | 患者経験 / 患者満足 / 調査票 / 医療機関評価 / CAHPS / クレーム / 面接調査 / 文献レビュー |
研究概要 |
初年度である15年度は大きく2つのことを行った。 1つは、文献レビューである。患者満足度調査と患者経験調査に関する、既存の理論研究、実証研究をレビューした。その結果、研究計画で検討していたとおり、患者経験調査の方が、医療機関評価を行う場合でも、医療機関の業務改善を行う場合でも、有効な方法であることを確認した。 また、患者経験調査としては、米国CMS (Center for Medicare and Medicaid Services)が作成中のConsumer Assessment of Health Plans Survey (CAHPS)の調査票が参考になるとみられた。その調査票の項目には、例えば、「ナースコールを押したとき、看護師はすぐに来てくれましたか」や、「(入院中に痛みがあり、痛み止めの薬を欲しいと言った人について)痛み止めの薬を欲しいとあなたが言ったとき、病院の職員(医師、看護師など)はすぐに応じてくれましたか」などと、きわめて具体的で、患者の主観が入りにくい調査項目が多々あった。 2つめは、調査項目(患者経験調査)の洗い出しである。医療機関に対するクレーム等を整理した既存文献のレビューを行うとともに、従来から患者クレームを整理している医療機関とその内容について検討を行った。さらに、特定の,医療機関で、実際に患者にインタビューを行い(パイロット調査)、その内容を整理した。 実際に患者にインタビューをした経験では、具体的な質問を行えば行うほど、返答も具体的に返ってきており、質問紙も具体的であるほうが望ましいことが確認できた。
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