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2004 年度 実績報告書

アレルギー疾患発症におよぼす環境曝露複合作用に関する疫学的・免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15390196
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

寺西 秀豊  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40115184)

研究分担者 加藤 輝隆  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80115162)
平 英彰  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10293242)
キーワード花粉症 / スギ / アレルゲン / 環境 / 空中花粉 / 屋久島 / 疫学
研究概要

近年,花粉症等アトピー性アレルギー疾患の増加が著しく,各方面から重要な問題とされている。
本研究では日本列島の花粉症発症率の広範囲な地域差に着目し,それぞれの地域の環境要因や年齢階級別発症率の違いを地域集団特性として把握し,疫学的に解析することを目的としている。
対象地域としては,花粉飛散状況等が明らかにされている富山県等とともに,スギ天然林の豊富な鹿児島県屋久島を調査地点に加え,花粉症発症率のベースラインを明らかにすることにより,花粉曝露の本態をより明確に記載,解析することを意図している。
調査は3年計画であるが,今年度は2年目の調査として,屋久島を中心に健康調査と環境調査を実施した。当該地域の空中花粉とともに質問紙を用いた花粉症に関する調査を実施し,258世帯885人より回答を得た。その結果,春の花粉症症状は住民の11%〜14%に認められるものの,花粉症と診断されたものは1%〜8%と低率であることが判明した。現在血液検査を実施中である。
富山県においては,スギ花粉飛散と花粉症初発症状の関連性を明らかにするとともに,花粉症発症率の地域差を日本海からの距離を考慮した発症地域モデルとして,統計的にマップ化する試みを開始した。花粉症におけるヒカゲノカズラ胞子アレルゲンの意義を明らかにした。また,花粉症情報の高度化をめざし,従来のダーラム型花粉検索器に加え,リアルタイム花粉計測システムを用いて空中花粉解析を実施し,両者の特徴とその相関関係を検討中である。
今後,今年度採取した屋久杉花粉アレルゲン等の解析を実施するとともに,花粉アレルゲンと環境汚染物質などの影響を免疫学的に解析し,花粉曝露と環境要因等との複合的作用を総合的に明らかにしたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ナシ園に飛散するアレルギー性花粉と作業者の花粉情報2005

    • 著者名/発表者名
      林 節男, 寺西秀豊, 山田典子
    • 雑誌名

      花粉症研究会会報 16

      ページ: 7-12

  • [雑誌論文] 富山県内一般若年者のラテックスアレルギーに関する実態調査と低アレルゲン化ラテックス作成の試み2004

    • 著者名/発表者名
      八塚美樹, 鴻巣聡子, 今西信子, 上田京佳, 寺西秀豊, 落合宏他
    • 雑誌名

      富山医科薬科大学看護学会誌 5

      ページ: 29-38

  • [雑誌論文] スギ雄花の花粉飛散特性2004

    • 著者名/発表者名
      平英彰, 吉井エリ, 寺西秀豊
    • 雑誌名

      アレルギー 53

      ページ: 1187-1194

  • [雑誌論文] Signal transduction of p53-independent apoptotic pathway induced by hexavalent chromium in U937 cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Hayashi Y., Kondo T., Teranishi H.et al.
    • 雑誌名

      Toxicol.Appl.Pharmacol. 197

      ページ: 96-106

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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