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2003 年度 実績報告書

「閉じこもり」高齢者の寝たきり予防を目的とした無作為化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 15390207
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

安村 誠司  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50220158)

研究分担者 芳賀 博  東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (00132902)
藺牟田 洋美  東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (60250916)
キーワード高齢者 / 「閉じこもり」 / 作為化比較試験 / 介入研究 / ライフレビュー / 外出頻度
研究概要

1.「閉じこもり」高齢者把握のための初回調査
福島県福島市の某地区に在住の介護保険利用者は除く65歳以上全員7625人から無作為に20%の1523人を調査対象として抽出した。外出頻度の他、健康状態に関する質問を含むアンケートを作成し、9月に郵送した。1334件(回収率87.6%)から回答があった。外出頻度が「月に1〜3回」または「ほとんど、または、全く外出しない」と回答した「閉じこもり」と判定されたのは181件(13.6%)であった。「閉じこもり」は年齢が高くなればなるほど多くなり、また、性別では女性で男性より多い傾向にあった。
2.「閉じこもり」高齢者への無作為化比較試験(RCT)の対象者選定
上記の「閉じこもり」と判定されたもののうち、ホームヘルパー(訪問介護員)による訪問面接調査に同意した107人を対象に質問紙を用いた10月に面接調査を行った。訪問時に調査及び介入の拒否が8人おり、99人が介入の対象となった。無作為に49人を前半介入群、50人を後半介入群に割り付けた。なお、面接調査から、「閉じこもり」と判定された人では過去1年間の転倒率は20%であり、視力・聴力はいずれも90%以上が普通であり、活自立度はランクJ以上が96.5%であった。
3.無作為化比較試験(RCT)の実施
介入は、(1)健康情報の提供(2)ライフレビューの実施(3)体操プログラムの実施による合計約1時間半の訪問による介入を原則週1回、計6回実施した。介入担当者はほとんどがホームヘルパーであり、その他、医師、心理学の専門家など担当した。
4.介入結果(中間評価)
6回の介入が全て終了した対象者では、ライフレビューにより回想場面での発言回数が増加し、体調も大変良好である人が増加する傾向にあり、さらに、外出意欲があると回答する人がやや増える傾向にあった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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