• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

プロテオミクスにおける脳脊髄液および血液中のストレスマーカーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15390221
研究種目

基盤研究(B)

研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

川村 則行  国立精神・神経センター, 精神保健研究所・心身医学研究部, 室長 (60211869)

研究分担者 中田 光紀  独立行政法人産業医学総合研究所, 作業条件適応研究部, 研究員 (80333384)
山村 隆  国立精神・神経センター, 神経研究所・免疫研究部, 部長 (90231670)
キーワードプロテオミクス / ストレス / 末梢血 / 脳脊髄液
研究概要

5月27日に倫理審査委員会にて、脳脊髄液の採取には格段の注意が必要とのことから、審査内容を、血液唾液研究と、脳脊髄液研究の2つに分けて審査を行うことが決定された。
6月24日に、血液及び唾液の採取を目的とした本研究課題の倫理審査が行われ、8月19日に承認を受けた。この承認を受けて、東京都内及び愛知県内の企業及び地域において、血液と唾液の採取する目的で、第一次のスクリーニングを8月から開始した。
また、脳脊髄液採取に関する、欧米における現状調査を行うことと(国内では、未だ、健常者の脳脊髄液の採取は実施されていないとのこと)、不安、抑うつ等に関するプロテオミクス研究の研究技術とその実態を調査する目的で、米国ワシントンの、NIH、NIMH(精神保健研究所)の、フィラデルフィア、ペンシルバニア大学、サンフランシスコのUCSF、Ernest Gallo Clinic & Research Centerを訪問した。ドイツの現状は、マックスプランク精神医学研究所のTurck部長らに聞いて調べた。欧米では、医学研究目的で、健常者から脳脊髄液を採取することは既に認められていた。
血液液唾液研究の第一次のスクリーニングは、5000名余りの成人に、基本的属性、現病歴と既往歴、ストレス状況の調査を行った。このスクリーニングによる病歴調査の結果、回収した4000人のデータの中から1400人程度の一定観察期間内に、疾病休業を要するような大病などの疾病に罹患したことのない人々が抽出された。この集団の中で、不安、抑うつ、外的ストレッサーの3つの観点から、もっともストレスの高い人々、もっともストレスの低い人々の、それぞれ100人ずつの対象者を選択し、第2次スクリーニングと生体資料採取も終了した。2次元LC法による質量分析、NIH作成のBioinformaticsの使用法等を実習した。日本では、2次元電気泳動を用いた、血液サンプルの条件設定等を実施している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yamamura T, Miyamoto K, Illes Z, Pal E, Araki M, Miyake S: "NKT cell-stimulating synthetic glycolipids as potential therapeutics for autoimmune disease."Curr Top Med Chem.. 4(5). 561-567 (2004)

  • [文献書誌] Bedoui S, Kawamura N, von Horsten S, Yamamura T: "Neuropeptide Y suppresses experimental autoimmune encephalomyelitis : NPY1 receptor-specific inhibition of autoreactive Th1 responses in vivo."J Immunol.. 171(7). 3451-3458 (2003)

  • [文献書誌] Koike F, Yamamura T: "Microarray analysis identifies interferon beta-regulated genes in multiple sclerosis."J Neuroimmunol.. 139(1-2). 109-118 (2003)

  • [文献書誌] Araki M, Yamamura T: "Th2 bias of CD4+ NKT cells derived from multiple sclerosis in remission."Int Immunol.. 15(2). 279-288 (2003)

  • [文献書誌] Miyazaki T, Kawamura N: "Development of the overt-covert aggression inventory."Psychol Rep.. 93(1). 23-34 (2003)

  • [文献書誌] Sakami S, Maeda M, Maruoka T, Nakata A, Komaki G, Kawamura N: "Positive coping up- and down-regulates in vitro cytokine productions from T cells dependent on stress levels."Psychotherapy and Psychosomatics. In press.

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi