研究概要 |
対象 ■身体疾患がない。精神疾患の現症と既往歴がない。入院した既往がない。現在薬を飲んでいない。ことを選択基準の第一とする。その基準を満たし、ストレス調査によって(1)および(2)の候補を選択する。 ■(1)高ストレス者:ストレスのある側10パーセンタイル。 ■(2)健常者:元気な側10パーセンタイル。 ■(3)うつ病患者は、同じく最初の基準を満たし、外来にてDSMに従った大うつ病の基準を満たすもの。 ■上記基準に照らし、診断面接受診後採血。うつ病サンプルは増加中。 方法 ■当センター神経研究所診断研究部に併任を掛け、診断部管理の質量分析計であるLCQを用いて測定を行っている。 ■試料はBlue Sepharose、Protein Gカラムを通し、アルブミン及びグロブリンを除去したもの、および、電気泳動によってCBB染色して標的と認識できたスポットの切り出し、トリプシンによってペプチド化し、LCQにて測定し、混合サンプル中の蛋白およびゲル中の標的の同定を行っている。 ■(1)-(3)の混合サンプルからえた質量分析データを相互に比較して、ストレス群に特異的、うつ病群に特異的な蛋白候補を選ぶ。 ■選んだ蛋白について、特異抗体により、Western Blotにてその存在を確認する。 ■proteinchipにより、ストレス特異的パターンを調べる。 結果 ■BDNF, ChromograninAはマーカー候補といえたがNK活性以上に敏感であるとは言いがたかった。 ■20個以上の蛋白がストレス群にユニークである。 ■疎水性のチップによる解析ではに10-20KDa分子量の部位に、ストレス特異的なパターンが見られる。
|