研究課題
申請者は放射線肺臓炎動物モデルを作製し、放射線療法の副作用としてみられる放射線照射部位の肺組織傷害とそれに引き続く間質性肺炎ならびに肺線維症の分子病態を解明することで、本症の分子標的治療法の開発をめざした研究を進めてきた。申請者は、動物用X線照射装置(MBR-1520R-3)を用い、ラット肺に放射線を一回照射することで人の放射線照射肺と類似した線維化病変を作製した。放射線肺傷害を発症したラット肺および気管支肺胞洗浄液中には高いCD13/aminopeptidase Nの発現と活性がみられた。CD13/aminopeptidase Nは単球/マクロファージ、線維芽細胞、肺胞上皮細胞などに広く発現している膜結合型プロテアーゼであるが、我々の検討では肺胞マクロファージにその主たる発現細胞と考えられた。申請者らはCD13/aminopeptidase Nがリンパ球遊走活性を見出していることから、本プロテアーゼは放射線肺臓炎におけるリンパ球性炎症に関与していることが示唆された。そこで、CD13/aminopeptidase N分子を阻害をすることが放射線肺臓炎の発症と進行にどのように影響するかを本動物モデルを用いて検討した。CD13/aminopeptidase N阻害薬としてBestatinを用いた。基礎的な検討により、投与法としては、有効性と安全性の両面から持続的な経口投与が最も有用性が期待できることが分かった。現在、最も有用性の高い投与量、投与時期、投与期間などについて検討しており、今後も継続して研究を進めていく予定である。
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