研究課題
基盤研究(B)
平成15年度、16年度2ヵ年で、通常のSSOsを用い、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)ATTR V30M遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスの肝臓における遺伝子修復の最適な投与方法およびSSOsとbridged nucleic acid (BNA)を混在した新たなSSOsを用いたヒト網膜色素細胞株における遺伝子変換の最適な投与方法について検討し以下の結果が得られた。1)トランスジェニックマウス(マウスの内因性のTTR遺伝子をMet30遺伝子に置き換えたマウス)の肝臓でのMet30遺伝子修復の検討:SSOsを、a)腹腔内投与、b)肝臓に直接注入、c)門脈内投与の3種類の方法で投与し、mutant allele specific amplification (MASA)を利用した定量的リアルタイムPCRを用いて遺伝子変換率を検討した。腹腔内投与ではほとんど遺伝子修復がみられず、門脈内投与では、包埋するアテロコラーゲンの濃度が0.05%を超えると致死率が高く、低濃度のアテロコラーゲンで包埋したSSOsではマウスは生存するものの遺伝子修復はみられなかった。0.05%アテロコラーゲンで包埋したSSOsを肝臓に直接注入した場合、出血が無い場合、約6%の遺伝子修復がみられた。2)ヒト網膜色素細胞株における正常TTR遺伝子からMet30遺伝子への遺伝子変換の検討:通常のSSOsおよび新たなSSOsをアテロコラーゲンで包埋し、APRE19 cellに投与し、遺伝子変換率を検討した。通常型のSSOsの場合、0.1%アテロコラーゲンで包埋したものでは約0.02%、0.5%アテロコラーゲンで包埋したものでは約1.3%の遺伝子変換がみられた。BNAを混在した新たなSSOsを用いると、0.1%アテロコラーゲンで包埋したものでは約0.04%、0,5%アテロコラーゲンで包埋したものでは約2.5%の遺伝子変換がみられ、通常型のSSOsに比べ遺伝子変換率の改善を認めた。
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