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2003 年度 実績報告書

8q23領域にマップされた家族性てんかん原因遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 15390276
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

浅川 修一  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30231872)

キーワード良性家族性てんかん / BAFME / FAME / 8q23 / CSMD3 / ミオクローヌス / 常染色体 / ポジショナルクローニング
研究概要

我々はヒトゲノムプロジェクトの一環として8番染色体q22-q24.1の30Mbの領域のシーケンシングと解析を行ってきた。本研究でポジショナルクローニングを目指しているBAFME1/FAMEは、8番染色体バンドq23領域にマップされており、我々が解析を進めてきた領域に完全に含まれている。我々はまずてんかん遺伝子領域中に存在する全遺伝子をリスト化するため、同領域に対して網羅的な遺伝子探索を行った。その結果、ゲノム上で1.2Mbのサイズを持ち、多数のCUBおよびsushiの繰り返しモチーフをもつタンパク質をコードする73エキソンからなる新規遺伝子、CSMD3を新たに発見した。このCSMD3を含めて、てんかん原因遺伝子の最も有力な候補領域であるD8S1703からD8S1694までの12Mbの領域上に存在する21遺伝子のべ293エキソンについて、ゲノムDNAかた各エキソンを増幅するPCRプライマーを設計し、同領域に連鎖の示された4家系に対して変異検索を行った。しかし特に疾患と関与が示唆される変異を見いだせなかった。そこで同じく疾患遺伝子の存在の可能性があるD8S1694-D8S1804までの領域に探索範囲を広げて、同領域にマップされた31遺伝子のべ284エキソンについて変異検索を行ったが、その結果でも特に疾患と関与が示唆される変異を見いだせていない。現在、てんかん領域に他の遺伝子が存在していないかを再度検討すると共に、高分解能のハプロタイプ解析を行い連鎖不平衡の有無を検討し、領域をより狭めることを試みている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimizu A, Asakawa S, Sasaki T, Yamazaki S, Yamagata H, Kudoh J, Minoshima S, Kondo I, Shimizu N.: "A novel giant gene CSMD3 encoding a protein with CUB and sushi multiple domains : a candidate gene for benign adult familial myoclonic epilepsy on human chromosome 8q23.3-q24.1."Biochem Biophys Res Commun.. 309. 143-154 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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