研究課題/領域番号 |
15390306
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50186798)
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研究分担者 |
内田 美栄 自治医科大学, 医学部, 助手 (80316520)
森 政樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (00337346)
永井 正 自治医科大学, 医学部, 講師 (40237483)
外島 正樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (00306151)
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キーワード | FKHRL1 / 造血 / 慢性骨髄性白血病 / siRNA / トランスジェニックマウス / DNAマイクロアレイ |
研究概要 |
【研究目的】Forkhead転写因子ファミリーはForkhead domainと呼ばれるDNA結合ドメインを有し、非常に広範な種で保存されており、胚形成、分化、腫瘍発生など生物にとって重要な機能を担っている。特に線虫に存在するDAF16は寿命に関わる分子として注目されている。我々はDAF16のヒトホモログFKHRL1が慢性骨髄性白血病CMLの責任分子であるBCR-ABLの下流に存在することを明らかにし、CML細胞の異常増殖と密接な関係があるのではないかと仮定した。そこで本研究ではその仮説を実証するために以下の点を研究目的とした。(1)活性型および優位抑制型FKHRL1トランスジェニック(Tg)マウスを作製し、正常造血におけるFKHRL1の機能をin vivoレベルで解析する。(2)DNAマイクロアレイ法を用いてFKHRL1の標的遺伝子を同定する。さらに(3)small interfering RNA (siRNA)を用いたin vitroレベルのFKHRL1ノックアウト系を樹立し、CML細胞の異常増殖やSTI571耐性獲得におけるFKHRL1の関与を検討し、新たな治療法開発に向けての基礎的検討を行う。 【研究成果】(1)活性型および優位抑制型FKHRL1 Tgマウスを作製中であり、優位抑制型FKHRL1TgマウスはF1まで作製が進行中である。(2)DNAマイクロアレイ法を用いて数種類のFKHRL1の標的遺伝子を同定した。今後これらの分子の機能について解析を予定している。(3)small interfering RNA (siRNA)を用いたin vitroレベルのFKHRL1ノックアウト系を樹立中ある。CML細胞株で数個のクローンをすでに分離されている。今後これらのクローンを用いてCML細胞の異常増殖やSTI571耐性獲得におけるFKHRL1の関与を検討する予定である。
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