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2004 年度 実績報告書

面像診断専用液晶モニタの安全性の検討と精度管理のためのテスト画像開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15390359
研究機関名古屋大学

研究代表者

石垣 武男  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60094356)

研究分担者 池田 充  名古屋大学, 医学部, 助教授 (50184437)
島本 佳寿広  名古屋大学, 医学部, 教授 (70178961)
小寺 吉衛  名古屋大学, 医学部, 教授 (10124794)
キーワード液晶モニタ / モニタ診断能 / 画像観察用モニタ / 液晶モニタの安全性
研究概要

液晶モニタの輝度劣化はバックライトの蛍光灯の劣化であるが、1メガの汎用モニタでは80%に劣化するのに約5000時間、3メガの画像観察用モニタでは80%に劣化するのに約1万時間であることが経時的検討で判明した。液晶モニタの解像度試験では矩形波波形解析によるMTF測定を行ったが、画素数による解像度の違いは明らかにMTFへも反映された。15年度行われた10名の読影医による肺結節陰影のROC解析の最終報告では読影者間の統計的有意差はなく1メガの液晶モニタでも問題はないとされた。これに対して平成16年度に新たに行った19名の読影医による肺間質陰影のROC解析の中間報告では読影者の間でROC下面積に統計的な有意差はないものの、1メガの液晶モニタでは診断の確定に際して判断が容易でないことが明らかとなり、2メガ以上の液晶モニタが望ましいようであることがわかった。最終的には平成17年度の解析で明らかになるものである。デジタルマンモグラムのモニタ表示などについてはマンモグラム用のファントームを用いて、1メガ液晶カラーモニタと2メガ液晶モニタ、2000本系CRTモニタで検出試験を行ったが1メガ液晶モニタでは細かい石灰化や線状影が描出できず、汎用コンピュータで用いられる1メガ液晶カラーモニタでマンモグラムを表示するのは参照用のみに留めなければならないことが明らかとなった。液晶モニタは電子カルテの表示ツールとして用いられているが、観察者が色覚異常な場合の対応に関して、図表などの色の違いによる表示は極力避け、どうしても色の違いで表示する場合にはモニタの配色に関する指針を作成する必要があることが提案された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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