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2003 年度 実績報告書

縦型開放式MR装置を用いた坐位における胸壁・横隔膜運動の三次元解析法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15390360
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

村田 喜代史  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20127038)

研究分担者 高櫻 竜太郎  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (70335181)
井藤 隆太  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80263052)
高橋 雅士  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (20179526)
キーワード縦型開放型MR / 横隔膜運動 / 胸壁運動 / 三次元解析
研究概要

これまでの研究において、正常健常者においては最大吸呼気を行った場合の横隔膜運動は腹側部よりも背側部が有意に大きく、さらに、仰臥位と坐位での運動量を同一ポイントで比較すると仰臥位の方が坐位よりも有意に大きいことが明らかになった。ただ、これまでの解析では横隔膜運動のみに着目した検討であったが、胸郭運動には胸郭そのものの運動量も影響を及ぼすと考えられるので、平成15年度は、健常者における胸壁運動の定量的評価を行った。
対象はボランティア10名で、呼吸運動中に撮像したシネMR画像から、左右それぞれにおいて、中央部矢状断で最大吸気画像と最大呼気画像を抽出し、それぞれの画像において、3つの高さ(S点、M点、I点)における胸郭の前後径を計測した。吸気画像と呼気画像における運動量の差を胸郭運動量とし、レベルによる違い、および仰臥位と坐位の体位による違いを検討した。
仰臥位における胸郭運動量(右S点16.3±6.0mm)は、坐位における運動量(右S点20.6土5.8mm)より小さい傾向が認められたが、両者に有意差は認められなかった。M点は他の2点に比べて、胸郭運動量が小さい傾向が認められたが、同様に有意差は認められなかった。したがって、健常者の深呼吸運動においては、胸郭運動に及ぼす体位の影響は小さく、横隔膜運動の変化が優位であると考えられた。
平成16年度は、横隔膜運動と胸壁運動の両者を疾患例において検討し、その三次元的な評価を行うとともに、両者の関連についても検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takazakura R, et al.: "Diaphragmatic motion in the sitting and supine positions : Healthy subject study using a vertically open MR system"Journal of Magnetic Resonance Imaging. (In press).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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