研究課題
基盤研究(B)
多分化能を有するヒト体組織幹細胞である骨髄間葉系幹細胞に注目し、ヒトテロメラーゼ遺伝子(hTERT、一対のloxP配列に挟まれているためCre/loxP反応にて除去できる)を導入することで多分化能を有する不死化株YKNT-12の樹立に成功した。当該細胞は無限に増殖が可能であった。一方、正常ヒト骨髄間葉系幹細胞は継代にてPDL 30前後で老化した(有限寿命であった)。YKNT-12細胞は、培養液中に各種成長因子を加えることで、効率的に骨細胞、脂肪細胞、軟骨細胞へと分化する多分化力を有していた。このような幹細胞を他の組織細胞へと分化誘導するにあたり、遺伝子操作は重要なツールとなる。そこで、レンチウイルスベクターを用いたマウス幹細胞への遺伝子導入を検討した。幹細胞は、多分可能を保持したままで良好な遺伝子導入が可能であった。レンチウイルスベクターは、幹細胞への遺伝子導入に有用なツールであることが判明した。
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