研究課題/領域番号 |
15390414
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
白倉 良太 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00116047)
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研究分担者 |
村上 博 日本動物工学研究所, 取締役研究部長
宮川 周士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90273648)
岡部 勝 大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
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キーワード | HLA-Ib / HLA-G1 / HLA-E / 補体制卸因子 / NK細胞 / delation mutant / FasL / NK細胞依存性細胞傷害 |
研究概要 |
<HLA-Ib>HLA-G1とEとの間で種々のhybrid分子を作製し発現を検討した。各構築はsplice over extension PCR法により作製し、ブタ血管内皮細胞のヒトβ2m発現株に遺伝子導入してFACSで解析した。 結果は、HLA-Eのα2ドメインをHLA-G1の相同部位と置換するとHLA-Eの発現がshift値36から733まで増加し、逆にα1ドメインの交換体は発現量をback groundレベルまで低下させた。またα3ドメインや膜貫通領域はほとんど影響しなかった。現在NK細胞に対する細胞傷害抑制効果を検討している。 <補体制御因子>I.補体制御因子のNK細胞に対する反応を、delation mutant分子を作り検討した。Wild-type DAF(wt-DAF),delta-short consensus repeat 1-DAF(d-SCR1-DAF)、d-SCR2-DAF、d-SCR3-DAF.d-SCR4-DAFを発現vector、pCXに入れ、ブタの血管内皮に遺伝子導入し、各lineを作成した。各lineで補体抑制効果、およびNK依存性細胞傷害の抑制効果を検討した。 wt-DAF及びd-SCR1-DAFは補体とNK依存性異種細胞傷害の両方を抑制した。d-SCR2-DAF、d-SCR3-DAFは補体、NK細胞の両方に抑制効果を示さなかった。一方、d-SCR4-DAFは補体抑制件用を示したが、NK細胞の抑制効果は認めなかった。 <FasL> FasLをcDNA libraryからPCR法でつりあげ、pCXに入れ、ブタの血管内皮に遺伝子導入し発現させたところ、NK細胞依存性細胞傷害に対し抑制効果を示した。
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