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2004 年度 実績報告書

新規遺伝子破壊法:RNAi法による血管新生因子抑制を利用した腫瘍増殖抑制

研究課題

研究課題/領域番号 15390420
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

深井 一郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10244550)

研究分担者 藤井 義敬  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40156831)
矢野 智紀  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40315883)
小林 昌玄  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90363928)
キーワードVEGF / RNAi / 血管新生抑制 / 抗腫瘍効果
研究概要

腫瘍の増殖においては血管新生が重要であることは広く知られており、分子標的治療法の標的として注目されている。血管新生には多くの因子が関与しているが、その中でも腫瘍血管新生において中心的役割を担っているのがVEGF (vascular endothelial growth factor)である。今回このVEGFのリガンドであるVEGF receptor (VEGFR)をターゲットとして血管新生を抑制することを目標とした。その発現抑制の方法として最近強力なgene knock-downの手法として確立しつつあるRNAi (RNA interference)を用いることとした。これは数十塩基対の二重鎖RNAでありながら強力なmRNA発現抑制効果を有するものである。我々はRNAiのテクニックをマウス転移性肺腫瘍モデルへのin vivo形質導入へ応用するために、マウスVEGFR遺伝子配列中のRNAi標的配列の至適化を行い、dsRNAを合成した。このVEGFR-siRNAをマウス血管内皮細胞株に形質導入を行ったところ、VEGFRの発現はmRNAレベルで特異的に抑制されており、形質導入された細胞はその増殖能も低下していた。また同時にヘアピン構造を形成することでRNAi能をもつ短鎖RNAを発現するプラスミドベクターを作成しVEGFRに対する遺伝子抑制機能をin vitroで確認した後、プラスミドベクターをhydrodynamic transfection法を用いマウス転移性肺腫瘍モデルに投与し抗腫瘍効果を確認した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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