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2003 年度 実績報告書

固形癌における癌関連蛋白のプロテオミクス解析-特に肺癌個別治療に向けての解析-

研究課題

研究課題/領域番号 15390423
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京医科大学

研究代表者

平野 隆  東京医科大学, 医学部, 講師 (30238381)

研究分担者 筒井 英光  東京医科大学, 医学部, 助手 (50328233)
山田 公人  東京医科大学, 医学部, 助手 (10349475)
池田 徳彦  東京医科大学, 医学部, 講師 (70246205)
加藤 治文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
本多 英俊  東京医科大学, 医学部, 助手 (60349503)
キーワード癌関連蛋白質 / プロテオミクス / プロテオーム / 肺癌 / 乳癌 / 癌個別治療
研究概要

I.ゲルプロテオミクスによる解析
【外科切除材料を用いた解析】本年度肺癌47症例、乳癌38症例、甲状腺癌4症例を泳動完了し、現在解析中である。【白金製剤耐性関連蛋白質の同定】肺癌培養細胞(親株)とCDD)耐性株の2次元電気泳動像の比較解析(親株で発現、耐性株で発現低下)により同定された蛋白質はN末端のアミノ酸解析からCa結合性蛋白質として知られているReticulocalbin-1(RCN-1)と相同な蛋白質であることが分かった。RCN-1とCDDP耐性獲得で発現量増加が既知のGSTπとの組み合わせで術後化学療法(Adjuvant Systemic Chemotherapy,ASC)後の予後を検討した。その結果RCN-1陽性・GSTπ陰性群がASC後最も予後良好であり、他の全て組み合わせ群との比較で統計学的有意であった。RCN-1は白金製剤の薬剤耐性に関っている可能性が高い。今後術後の治療戦略決定に対する有用性を検討予定。
II.質量分析による解析
【肺癌組織を用いた検討】原発性肺腺癌を対象にリンパ節転移関連蛋白質の同定を目的に原発性肺腺癌切除材料(転移陰性症例21例、腫瘍径3cm以下の転移陽性症例15例)を解析し、現在測定を終了した。その結果37,114シグナルを検出し、リンパ節転移陰性群・陽性群間でシグナルの強度に有意さが認められたシグナルが5,889シグナルあり、更にこのうちの2,753シグナルについては蛋白分子の同定を終了している。現在未同定シグナルについてのづ低作業を進めるとともに、データの精度についての検証を行っている。
【肺癌患者血漿蛋白質の検討】肺癌の早期発見を可能にするバイオマーカーの探索を目指した検討:本研究に関する2件の学内倫理委員会の承認を得、患者血漿および対照とする健康人血漿のサンプルを現在収集中であり、一部で解析を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hirano T, Gong Y et al.: "Usefulness of TAO2(napsin A)to distinguish primary lung adenocarcinoma from metastatic lung adenocarninoma"Lung Cancer. 41. 155-162 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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