研究課題/領域番号 |
15390423
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
平野 隆 東京医科大学, 医学部, 講師 (30238381)
|
研究分担者 |
山田 公人 東京医科大学, 医学部, 助手 (10349475)
筒井 英光 東京医科大学, 医学部, 助手 (50328233)
前田 雅弘 (株)免疫生物研究所, 研究開発部, 取締役部長
西村 俊秀 東京医科大学, 医学部, 教授 (40366092)
加藤 治文 東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
|
キーワード | プロテオーム解析 / 癌関連蛋白質 / 2次元電気泳動法 / 質量分析法 / 肺癌 / 乳癌 |
研究概要 |
2次元電気泳動法(2DE)による固形癌関連蛋白質の解析 平成16年12月まで従来のProtein II(BioRad社)を用い2次元電気泳動法(2DE)による固形癌の蛋白質解析(原発性肺癌19例、乳癌15例)を継続した。 平成16年度文部科学省私立大学等研究設備費等補助金による蛍光標識2DE解析システムEttan DIGE導入に伴い、プロジェクト進行計画を再構築((1)肺癌分子標的治療薬gefitinibのリン酸化蛋白質に与える影響と増殖抑制・副作用発現との関係 (2)化学療法剤耐性化と蛋白質発現の変化 (3)原発性肺癌組織型特異蛋白質の検出・同定)、1月に2DEによる蛋白質解析を再開した。(1)では肺癌培養細胞gefitinib高感受性株3種の解析を開始、gefitinib作用で発現量変化・リン酸化に影響を受けた蛋白質スポット70個を検出した。(2)では肺癌培養細胞CDDP耐性細胞を用い、CDDP耐性化により1.5倍以上過剰発現したスポット107個、0.75倍以下に発現減少したスポット120個を検出した。(3)に関しては旧システムで解析してきた原発性肺癌材料を再解析、各組織型特異蛋白質の検出を進めている。 質量分析(MS)によるプロテオーム解析 肺腺癌リンパ節転移関連蛋白質の解析 LC-MSによる解析を終了し、当大学臨床プロテオーム寄附講座の荻原氏らによって開発された解析システムで統計学的有意に発現量に差があると判定された604個の蛋白質分子を対象に現在同定・検証作業を進めている。 肺腺癌早期発見のための血漿蛋白質の解析 IA期肺腺癌症例とボランティアの健常人それぞれ7検体・10検体のLC-MSによる解析を終了し、統計学的有意に発現量に差があると判断された38蛋白質分子の同定・検証作業を進めている。
|