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2004 年度 実績報告書

神経膠芽腫浸潤に関与する蛋白分解酵素と細胞外基質のクロストーク及び転写因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15390431
研究機関金沢大学

研究代表者

山下 純宏  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90026948)

研究分担者 喜多 大輔  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (10377385)
渡邉 卓也  金沢大学, 医学系研究科, 助手
キーワードglioma / deep-Seated gliobiastoma / TP53 mutation / invasion / aggrecanase / Ets-1 / microarray / peripheral nerve tumor
研究概要

♯1 新規タンパク分解酵素のgliomaにおける発現とその効果
1999年に関節軟骨を破壊するタンパク分解酵素として同定されたaggrecanaseが属するADAMTS-familyの神経膠芽腫組織での発現および局在を検討している。現在知られているADAMTS familyは5種類であり、そのうちADAMTS-5が浸潤性高い悪性脳腫瘍で高発現していることを見出した。この結果は論文にまとめられており、現在投稿中である。この腫瘍の浸潤性につきin vivoにおける実験系を確立、検討中である。
♯2 glioblastomaにおける遺伝子変異の検討
9例の深部glioblastomaについて、TP53mutationが全例に認められることを見出した。TP53mutationは通常glioblastomaのうち、3分の1しか認められず、また若年発症のsecondary glioblastomaに多いと言われてきた。今回初めて、glioblastomaの発生部位と遺伝子変異の間に関連があることが示された。この結果は、論文として報告された。(文献1)
♯3 転写因子Ets-1のglioma浸潤への関与
転写因子Ets-1により発現が制御される遺伝子をマイクロアレイにより網羅的に検索し、浸潤能への関与を確認している。マイクロアレイにてEts-DNによって発現が増加および低下している遺伝子群が網羅的に検索された。ただし、既知のデーターとの矛盾点があり、追加実験を行う必要がある。
#4 末梢神経由来の腫瘍に関する検討
末梢神経由来の神経鞘腫に関して、この部の神経が緩徐に退行していくことを明らかにした。またこの際に傷害されている末梢神経の再生を目的として、羊膜移植を行う手法について検討中である。これらの結果についても論文で報告されている。(文献2、3)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Surgical pathology of spinal schwannoma : has the nerve of its origin been preserved or already degenerated during tumor growth?2005

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa M, Fujisawa H, Hayashi Y, Tachibana O, Kida S, Yamashita J
    • 雑誌名

      Clin Neuropathol 24

      ページ: 19-25

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Molecular genetic analysis of deep-seated glioblastomas2004

    • 著者名/発表者名
      Hayashi Y, Yamashita J, Watanabe T
    • 雑誌名

      Cancer Genet Cytogenet 153

      ページ: 64-68

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Autologous amnion graft for repair of myelomeningocele : technical note and clinical implication2004

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa M, Fujisawa H, Hayashi Y, Yamashita J
    • 雑誌名

      J Clin Neurosci 11

      ページ: 408-411

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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