研究課題/領域番号 |
15390452
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鄭 雄一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30345053)
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研究分担者 |
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40282660)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
池田 敏之 東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (80322759)
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キーワード | 幹細胞 / 骨分化 / 軟骨分化 / 分化十分条件 / 再生医学 |
研究概要 |
幹細胞の分化と純化 1)ES細胞の骨芽あるいは軟骨細胞分化を、正確・簡便・非侵襲的に検知するシステムを作るため、骨芽細胞特異的に活性化するラットI型コラーゲンプロモーターあるいは軟骨細胞特異的に活性化するマウスII型コラーゲンプロモーターの下流にクラゲの発光蛋白(GFP)遺伝子をつけたマーカーコンストラクトをレトロウイルスベクターに組み込み、パッケージング細胞に導入して、レトロウイルスを作成した。 2)これらのレトロウイルスを野生聖のES細胞に感染させ、レトロウイルスベクターに含まれるネオマイシン耐性遺伝子で選択し、レトロウイルスを組み込んだES細胞を分離した。 3)このように分化すると発光するようにレトロウイルスで仕掛けをしたES細胞を用いて、前年度基礎検討で見出した骨芽あるいは軟骨細胞分化誘導に十分なシグナルで処理し、蛍光を指標にプレートリーダーでその有効性を評価したところ、前年度と同様の結果を得た。 4)蛍光を指標に自動細胞解析装置を用いて分化細胞を純化することを試みたが、血液系細胞と異なり基質を産生する骨・軟骨分化細胞はシングルセルにするのが困難で、またシングルセルにすると細胞の生存率が著しく下がる傾向が見られた。 臓器の構成 至適の条件で分化した骨芽細胞および軟骨細胞を、アテロコラーゲンメンブレン上に播種して培養した。骨芽細胞特異的基質および軟骨細胞特異的基質を特殊染色(それぞれvon Kossaやトルイジンブルーなど)や免疫染色(それぞれI型コラーゲンやII型コラーゲン)で検出したところ、良好な基質の産生を確認した。
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