研究課題/領域番号 |
15390455
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長谷川 幸治 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50208500)
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研究分担者 |
八田 武志 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 教授 (80030469)
松山 幸弘 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (20312316)
増井 徹男 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (50378113)
山口 仁 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (00420381)
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キーワード | 運動器疾患 / コホート / 骨祖鬆症 / 変形性関節症 / 転倒 / 下肢筋力 / QOL / 認知機能 |
研究概要 |
高齢化社会に伴い、骨関節の変性や骨粗鬆症による骨折が原因で著明な運動機能障害を生ずる高齢者が急増している。高齢者がいきいきと生活できるためには、歩行能力や日常生活に必要な運動能力が維持・向上されることが重要である。脳血管障害に次いで運動器疾患(変形性脊椎症、変形性関節症、骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折)は寝たきりの大きな原因になっているだけでなく、歩行能力の低下などのADLを著明に低下させ、さらに生活の質QOLの低下も引き起こす。 4年間の研究では住民のコホート研究がなされている北海道Y町の協力を得て継続的な運動機能の評価を行った。骨粗鬆症と転倒に対する研究ではend pointを骨折とし椎体骨折、コレス骨折、上腕骨頚部骨折、大腿骨近位部骨折を研究した。今後転倒のリスクファクターの検討と左足の敏捷性を再獲得させる運動プログラムや平衡機能訓練プログラムを開発する。高齢者の関節症変化とくに膝関節症の診断と疫学的予防的研究をおこなう腰痛と脊椎変形の疫学的予防的研究を行ってきた。 平成18年度は継続してデータの収集を行なった。平成9年から平成18年度までに10年間のデータが得られた。さらに2年の研究を継続すれば約1000名の縦断的研究が可能となる。住民に説明し同意を得た上でプライバシーにも十分配慮して行なった。北海道Y町の運動器疾患対象検診希望者で60歳以上の男女すべてを対象とした。検診異常と判定された者に対して継続的に教育・指導した。研究項目は以下の12項目とし、過去24年間の生活習慣との関連も検討した。1)運動器アンケート2)膝検診3)重心動揺4)骨密度測定5)腰検診6)膝・腰レントゲン撮影、7)健脚度8)下肢筋力トルク9)転倒手帳10)血液・尿検査と運動器疾患について検討した。11)高次脳機能検診12)生活習慣や身体的特性と運動機能と高次脳機能評価を検討した。
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