研究課題/領域番号 |
15390461
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
弦本 敏行 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304937)
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研究分担者 |
松本 智子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30239107)
平潟 洋一 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50238341)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 細菌 / バイオフィルム / 付着 / 生体材料 / 感染症 / 骨髄炎 |
研究概要 |
整形外科手術においては生体内インプラントを必要とすることが多く、これらが術後合併する細菌感染症難治化の大きな要因のひとつになっている。そこでは腐骨化した壊死組織あるいはインプラント周囲に形成される細菌バイオフィルムの関与が大きいと考えられる。各種金属表面への細菌付着を想定したstatic culture methodによるin vitroの実験モデルを作成し、細菌の付着状態を観察、それらの経時的変化を追跡した。 まず、実験室内で作成した細菌バイオフィルムに対して、以下の方法でその定量的評価を行なうプロトコールを確立した。その概要は、24〜48時間で形成された細菌バイオフィルムをcrystal violet溶液で染色固定したのち、超深度デジタル実体顕微鏡で2次元データを取得、各種ソフトウェアを応用してバイオフィルム付着面積率を算定する、というものである。その研究成果は、平成16年10月に行なわれたCenter for Biofilm Engineering主催のannual meetingであるBiofilms 2004 in Las Vegasにおいて"Image analysis for quantification of statically cultured Staphylococcus aureus biofilms on biomaterial surface"として発表した。本定量方法は再現性があり、かつ簡便であり、とくに今まで困難であった非透光性の各種生体材料の表面に形成される細菌バイオフィルムの定量方法として有用であり、今後、広い応用範囲があるものと期待される。
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