研究課題/領域番号 |
15390492
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松山 豪泰 山口大学, 医学部, 助教授 (70209667)
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研究分担者 |
奥田 優 山口大学, 農学部, 助教授 (10325243)
吉弘 悟 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40284260)
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授 (80116722)
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キーワード | 中身体複製異常 / 膀胱癌 / Aurola A / FISH / CGH |
研究概要 |
本研究の目的は1)膀胱癌における染色体異数体異常と中心体複製異常(以下CH)との関連 2)染色体構造異常とCHとの関連 3)CHに関連した遺伝子の検索 4)CHが膀胱癌の予後におよぼす影響を検討することである。ヒト膀胱癌継代培養細胞株12株をもちいて中心体に対する免疫組織染色法(抗体:抗γチュブリン抗体、免疫蛍光法)をおこない、Laser Scanning Cytometryによる総DNA量定量、7番、9番および17番染色体セントロメアプローブをもちいた(dual color FISHによる染色体異数体検索、comparative genomic hybridization(CGH)法による染色体特定領域のコピー数減少(欠失)および増加(増幅)解析結果との比較をおこなった。その結果1)CHは7番、9番および17番染色体異数体異常と有意の相関をみとめた。2)CHをみとめた細胞株(10株)はすべて20番染色体長腕領域のコピー数増加をみとめたがCHをみとめなかった2株は同領域の増加をみとめなかった。3)そこで20番染色体長腕領域上に遺伝子が存在する中心体関連蛋白としてAurola Aに注目し、抗Aurola A抗体をもちいた免疫組織染色をおこなったところ、CHをみとめた細胞株は全例Aurola Aの発現をみとめた。4)については現在で臨床検体をもちいたCHと予後との関連を解析中である。これらの結果については論文執筆中である。
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