研究課題/領域番号 |
15390492
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松山 豪泰 山口大学, 医学部, 助教授 (70209667)
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研究分担者 |
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授 (80116722)
奥田 優 山口大学, 農学部, 助教授 (10325243)
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キーワード | 中心体複製異常 / 膀胱癌 / Aurora A / FISH / 腫瘍再発 / 腫瘍進展 / 染色体不安定性 / 20q13 gain |
研究概要 |
ヒト膀胱癌臨床検体100例をもちいて中心体複製異常、20番染色体長腕13領域増幅(以下20q13 gain)、Aurora-A過剰発現、染色体不安定性(7番、9番、17番染色体異数体異常より算出)、p53タンパク過剰発現、マイクロサテライト不安定性(ミスマッチ修復遺伝子免疫組織染色より判定)を検討し、予後との関連を比較した。マイクロサテライト不安定性は9例(9%)に認められたが中心体複製異常、20q13 gain、腫瘍進展と相関なく、良好な予後を示した。一方染色体不安定性ありと判定された症例は49例(49%)で中心体複製異常、20q13 gain、Aurora-A過剰発現、p53タンパク過剰発現および腫瘍進展と有意の相関を認め、予後不良であった。上記結果より膀胱癌は生物学的性格の異なったに2つの種類の遺伝子不安定性に分類でき、この分類は患者予後予測に有用な情報を与える可能性が示唆された。
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