研究課題/領域番号 |
15390494
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
酒井 英樹 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40235122)
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研究分担者 |
井川 掌 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40295069)
金武 洋 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50100839)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 前立腺癌 / トランジェニックマウス / cDNAマイクロアレイ解析 / β-microseminoprotein / PSP94 |
研究概要 |
1.マウスにおけるβ-microseminoprotein/94-amino acid prostate secretory protein(6-MSP/PSP94)蛋白発現の臓器特異性を検討するために、6-MSP/PSP94に対する2つのポリクローナル抗体を作製した。その結果、マウス実験モデルにおいて、β-MSP/PSP94は前立腺に特異的なターゲッティング物質として利用できることが示唆された。 2.トランスジェニックマウス前立腺癌モデルにおける腫瘍組織のフローサイトメトリーおよびマイクロアレイ解析を行った。 (1)フローサイトメトリーでは、ほとんどの腫瘍がaneuploidを示し、%S期+%G2M期が23%であり、高い増殖能が示唆された。 (2)cDNAマイクロアレイ解析を行った結果、特定の神経内分泌関連遺伝子の発現上昇がみられ、1)神経内分泌関連遺伝子、2)Ca^<2+>代謝、Na、Kチャンネル関連遺伝子および3)細胞増殖・形態形成関連遺伝子の3群に分類された。また、腫瘍の増殖・成長、細胞膜マトリクス・接着分子あるいは腫瘍関連増殖因子のシグナル伝達を制御する遺伝子の発現上昇がみられた。 3.β-MSP/PSP94遺伝子を利用した前立腺癌発症トランスジェニックマウスを用いて3次元超音波画像の有用性を検討した。マウスにおける前立腺腫瘍の3次元超音波画像は空間的解像度に優れ、短時間で合併症なく施行でき、マウスを用いた前臨床試験における新しい画像解析法となり得ると思われた。
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