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2004 年度 実績報告書

ゲノム解析による尿路結石形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15390495
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

郡 健二郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)

研究分担者 林 祐太郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40238134)
戸澤 啓一  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40264733)
キーワードオステオポンチン / ノックアウトマウス / SNPs解析
研究概要

osteopontin(以下OPN)は尿路結石関連物質であり、結石形成過程に何らか重要な役割を有することが示唆される。今回はOPN欠損マウスを作成し、その腎結晶沈着について検討を行った。また、OPNの遺伝子多型のうち4番染色体のexon7について尿路結石症発症との関係をSNPs解析により明らかにした。実験1:マウスES細胞のOPN遺伝子exon4を組換えるためNeomycin耐性遺伝子targetting vector導入した。OPN欠損株を受精卵にmicroinjectionし、交配によりOPNノックアウトマウスを作成した。実験2:wild-type(以下WT)およびOPN欠損マウス(以下KO)[C57BL/6,雄8週齢]に、1-5% ethylene glycole(以下EG)を自由飲水で、50-100mg/kg glyoxylate(以下GOx)を腹腔内注射で2週間投与した。投与後、腎OPN発現(定量PCR, in situ hybridization,免役染色)および結晶形成(Pizzolate染色)を評価した。実験3:尿路結石症77例と健常人81例のDNAを血液から採取し4番染色体のexon7の9402^<nd>と9171^<st>についてのSNPs解析を行った。KOマウスは正常な成長・生殖機能を有し、骨・腎構造も正常であった。80mg/kg以上のGOxを投与した場合のみWT, KOとも腎結晶沈着を認めたが、KOはWTと比して結晶沈着を多く認めた。KOマウスは実験的高シュウ酸尿による腎結晶沈着がより生じやすいと考えられ、結晶形成においてOPNは抑制因子であることが示唆された。また、今回のSNPs解析の結果からは、9402^<nd>と9171^<st>は尿路結石症の遺伝子マーカーにはならないことが証明された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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