研究分担者 |
矢内原 臨 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20349624)
高倉 聡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60256401)
山田 恭輔 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30230452)
田中 忠夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50110929)
落合 和徳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20152514)
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研究概要 |
1、卵巣がん手術検体を用いたKGF, KGFR蛋白発現変化の検討 KGF, KGFR抗体を4種類入手し、免疫組織学的検討の条件をセットアップした。インフォームドコンセントを得た20例の卵巣がん手術検体を用い、KGF, KGFR蛋白発現変化を検討した結果、それぞれ70%(14/20)に発現の増強を認めた。進行期別に検討すると、KGF, KGFR蛋白ともに進行がんで抗がん剤耐性症例に発現の増強が高頻度に認められた。平成16年度は計200例の卵巣がん手術検体を用いて蛋白発現変化と臨床病理病態との相関を検討する。 2、正常卵巣上皮不死化細胞株および卵巣がん細胞株を用いたトランスフェクションアッセイ インフォームドコンセントを得た3例の正常卵巣上皮にSV40,hTERTを導入し、不死化細胞株を樹立した。卵巣がん細胞株2株とともにKGFR cDNAセンス・アンチセンスをトランスフェクションし、クローンを得た。平成16年度はコロニー形成率、増殖速度の検討、腫瘍原性の検討、抗がん剤感受性試験を行う予定である。 3、KGFR低分子阻害剤のスクリーニング Kinase活性を阻害する酵素量、基質量、温度、時間などのアッセイ条件のOptimizaticmを行った。平成16年度はこのアッセイ系を用い、約3万種類のKGFR低分子阻害剤のスクリーニングを行う予定である。 4、抗がん剤耐性遺伝子のスクリーニング 卵巣がん細胞株2008を親株としてパクリタキセル耐性株を2株樹立した。cDNAマイクロアレイ解析により約34000遺伝子をスクリーニングし、12種類の遣伝子に絞り込んだ。平成16年度はインフォームドコンセントを得た臨床上パクリタキセル感受性・耐性群に分類した卵巣がん手術検体を用い絞り込んだ遺伝子の発現変化を検討する。
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