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2003 年度 実績報告書

前庭性眼振はリスティングの法則に従うか

研究課題

研究課題/領域番号 15390521
研究種目

基盤研究(B)

研究機関日本医科大学

研究代表者

八木 聰明  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80082163)

研究分担者 小泉 康雄  日本医学大学, 医学部, 助手 (50328803)
木村 まき  日本医科大学, 医学部, 助手 (80339431)
キーワードリスティングの法則 / 前庭 / 眼球運動 / ビデオ解析 / 高速度撮影 / 三次元
研究概要

本研究の目的は、眼球運動の一種である前庭性眼振は、果たしてリスティングの法則(眼球運動の自由度を3から2に減少させるように作用している)に従うか否かを検証するものである。今年度は、その準備段階として、それがビデオ画像を用いた三次元解析システムで検証できるか否かという基本的な面での研究年度になる。そのため、既に開発を進めてきた4倍速(120Hz)ビデオカメラを改良し、同時に解析ソフトの改善をはかることを目的として研究をすすめた。その結果、4倍速ビデオカメラとその画像解析に一定の結果が得られ、2003年の第104回日本耳鼻因喉科学会総会でその一部を発表した。すなわち、解析速度を4倍に上げることによって、より急速な眼球運動が正確に解析されることが検証できた。実際の検証は、視刺激を用いる前段階として健常者で温度眼振を誘発し、その眼球運動を通常のビデオ録画と4倍速ビデオ録画を行い、録画画像をわれわれの開発した、現有の眼球運動解析装置を用いて三次元解析することによって得た。更に、直径140cmで、被験者の眼の位置から視標が一定の距離になるように凹面になっている視刺激装置を用いて眼球運動を惹起し、4倍速ビデオ撮影とその解析を行う実験を開始したところである。研究2年度目には、更に高速撮影が可能なビデオカメラを導入し、健常者を先の視刺激装置で刺激することによって得られる眼球運動を解析する。また、解析結果を新しいソフトウエアを用いて二次元展開し、その眼球運動がリスティング面内で起こっているか否かを検証する。更に高速の画像記録とその解析を可能にするソフトウエアの改良も同時に行う。これらの結果が期待通りに進行すれば、その後の前庭性眼振の解析に結びつく。生理的な前庭性眼振としては、回転眼振(重力軸回転、非垂直軸回転)と温度眼振を用いる予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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