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2004 年度 実績報告書

老人性難聴関連遺伝子の解明と蝸牛局所療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15390522
研究機関関西医科大学

研究代表者

山下 敏夫  関西医科大学, 医学部, 教授 (10077654)

研究分担者 栗山 博道  関西医科大学, 医学部, 講師 (90268350)
土井 直  関西医科大学, 医学部, 講師 (60288826)
米田 元胤  関西医科大学, 医学部, 助手 (20319619)
キーワードcDNAマイクロアレイ / 内耳 / Amitriptyline / 有毛細胞 / 騒音曝露
研究概要

加齢モデルマウスと若年モデルマウス間の、蝸牛神経核および下丘における遺伝子発現および消失の加齢性変化をcDNAマイクロアレイ法にて比較検討した。マイクロアレイ法の前段階としてRNA抽出する際、3プロトコールを比較し、Quiashredder併用のRneasy法により品質の高いRNA抽出を行うことができた。品質の評価についてはAgilent 2100バイオアナライザーを用いた。加齢モデルと若年モデルとの比較では、60以上の遺伝子発現の差異が認められ、データの再現性と各遺伝子の役割について検討中である。
浸透圧ポンプを用いた場合の内耳局所投与時の濃度については、外リンパへ薬剤を投与し(経正円窓および直接投与)、薬剤の外リンパにおける濃度動態をラジオイムノアッセー法にて測定した。外リンパにおける濃度は約300倍に希釈されていた。
内耳局所療法の前段階として、三環系抗うつ剤であるAmitriptylineを騒音暴露前のモルモットに全身投与しその効果を検討した。モルモットをAmitriptyline投与群と非投与群にわけ、投与後騒音暴露(4kHz、octave band noise、120dB、24時間)を行い、暴露前後の聴力閾値変化をABRを用いて確認した。結果として、Amitriptyline投与群で閾値変化が少なく、Amitriptylineの音響外傷に対する保護作用を示唆するものであった。その後行った内耳有毛細胞の消失率の測定からもAmitriptylineの保護作用を示唆する結果が得られた。現在はその作用機序につき検討中であるが、Amitriptylineの薬理作用から、GDNF産生とNMDA受容体遮断作用の両面で検討中である。まずRT-PCR法を用いAmitriptyline投与後ラット蝸牛内にGDNF産生遺伝子が発現していることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Direct inner ear infusion of dexamethasone attenuates noise-induced trauma in guinea pig2004

    • 著者名/発表者名
      Takemura K et al.
    • 雑誌名

      Hearing Research 198(1-2)

      ページ: 58-68

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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