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2005 年度 実績報告書

加齢黄斑変性における細胞外型superoxide dismutaseの役割

研究課題

研究課題/領域番号 15390533
研究機関大阪医科大学

研究代表者

池田 恒彦  大阪医科大学, 医学部, 教授 (70222891)

研究分担者 奥 英弘  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90177163)
杉山 哲也  大阪医科大学, 医学部, 講師 (20298764)
今村 裕  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (20276215)
中村 直登  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40227921)
足立 哲夫  岐阜薬科大学, 臨床薬剤部, 教授 (40137063)
キーワード加齢黄斑変性 / 血清細胞外型superoxide dismutase / 酸化ストレス / 血管内皮細胞 / 脂質過酸化 / 脈絡膜新生血管 / 喫煙 / 光暴露
研究概要

酸化ストレスの原因であるEC-SODと関連して,動脈硬化の原因として注目されている低酸化LDLと加齢黄斑変性の関連を検討した。Paraoxonase(PON)は酸化リン脂質を分解する酵素で,HDLと結合して存在し,LDLの酸化を抑制することが報告されている。本酵素はタンパク内に2箇所の多型があり,そのLホモ型とBホモ型では酵素活性が低く,LDLの酸化抑制作用が弱いため,血清中の酸化LDLが増加することが知られている。われわれは本酵素と加齢黄斑変性の関連を調べる目的で,加齢黄斑変性患者のPON遺伝子多型の解析,血清中PON活性の測定,血清中酸化LDL濃度の測定を行った。その結果,加齢黄斑変性患者とコントロールでparaoxonase内の2ケ所の多型,BBとLLの分布に統計学的に有意差を認めた。加齢黄斑変性患者では,酵素活性の低いLホモ型とBホモ型の頻度が高く,この結果は加齢黄斑変性の発症に遺伝的素因が関与していることを示唆している。次に加齢黄斑変性患者72名と,性別,年齢を相関させた140名の健常者で血清中の酸化LDL濃度およびPON活性をELISA法で測定した。その結果血清中酸化LDL濃度およびPON活性ともコントロールと比較して加齢黄斑変性患者では有意に高値であった。以上の結果から,PON遺伝子多型および血清中酸化LDLは加齢黄斑変性の病因に関与している可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Regulation of P2X7-induced pore formation and cell death in pericyte-containning retinal microvessels.2005

    • 著者名/発表者名
      T Sugiyama
    • 雑誌名

      Am J physiol cell physiol 288

      ページ: C568-C576

  • [雑誌論文] Increased Specific Antibody Titers Against Chlamydia pneumoniae in Patients with Age-related Macular Degeneration.2005

    • 著者名/発表者名
      Ishida O
    • 雑誌名

      Bulletin of the Osaka Medical College 51(1)

      ページ: 17-22

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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