研究課題
基盤研究(B)
Toll-like receptor 2 (TLR2)は微生物由来リポタンパク質(LP)ならびにリポペプチドの認識において重要な役割を果たすことが明らかにされているが、その認識機構の詳細については不明な点が多い。本研究では、LP、リポペプチドならびにペプチドグリカン(PGN)のTLR2による認識機構について研究し、以下のことを明らかにした。1.細菌由来トリアシルアシルリポペプチドとマイコプラズマ由来ジアシルリポペプチドのマクロファージ活性化能は後者の方が強いことがわかった。2.マイコプラズマ由来ジアシルリポペプチドのリピドならびにペプチド部分の双方がTLR2の認識に関与している。3.TLR2の第3番目ロイシンリッチリピート(LRR)に存在する107、112、115番目のロイシン残基はLP、FSL-1およびPGNの認識に関与している。4.TLR2の細胞外ドメインには典型的な8個のLRRが存在するが、そのすべてにLP、FSL-1およびPGNの認識に関与するロイシン残基が少なくとも1個存在する。5.LRRの高度に保存された領域はβ-シート構造をとっていると推測されているが、この領域以外に存在するロイシン残基のLP、FSL-1およびPGNの認識に関与する程度はβ-シート構造に存在するロイシン残基に比べて弱い。6.TLR2ならびにTLR6を導入したHEK293細胞をLPで刺激するとアポトーシスが誘導され、本活性にはFADDならびにMyD88が関与している。
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