研究課題/領域番号 |
15390557
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
穂積 信道 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (60051744)
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研究分担者 |
鈴木 光浩 東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (00321662)
香山 雅子 東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (80318229)
守村 直子 理化学研究所, 脳科学研究センター・比較神経発生チーム, 研究員 (00349044)
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キーワード | 内軟骨性骨化 / Notch / 遺伝子発現 / 転写因子 / Conditional deletion mutantマウス |
研究概要 |
我々はNotch1は軟骨細胞、脂肪細胞の分化を抑制し、骨芽細胞の分化を促進することを見出した。長管骨の骨形成は内軟骨性骨化による。骨形成の分子機構の解明には軟骨細胞の分化の解明が強く望まれる。Notch1による骨形成制御のメカニズムを明らかにする目的でNotch1遺伝子のConditional deletion mutantマウスの作製を試みた。軟骨細胞は細胞外マトリックスであるコラーゲン(Coll)II,XIを産生する。Coll XIプロモーターをCreリコンミナーゼ遺伝子に繋ぎColl XI/Creマウスを作製した。このマウスラインをloxpCATloxp-LacZマウスに交配した。CAT遺伝子がCreにより切り出されれば、軟骨特異的にLacZが機能し、X-gal染色により軟骨形成領域が染色される。我々は5つのColl XI/CreマウスのFounderラインを確立し、これらのマウスをloxpCATloxp-LacZマウスに交配し、胎生12.5dのマウスの胎児のin situ染色を行った。#4ラインマウスからは興味深い結果が得られた。LacZ発現は前脚、脊椎で見られ、胎生14.5日では内軟骨性骨化をおこしている殆ど全ての部位で発現が確認された。軟骨細胞特異的に発現するColl II遺伝子プロモーターを使用して同じようなマウスラインが作製されている。しかしこのラインでは,軟骨細胞以外に心臓、骨芽細胞でもLacZ発現がみられるので、我々のマウス系のほうが、軟骨細胞特異的発現において優れていることが実証された。#4ラインを用いてNotch1遺伝子を欠損したマウスを作製したが、Phenotypeの変化は見られなかった。この理由はNotch1以外にもNotch2が骨形成に関与しているためによるのではないかと我々は考えている。 また、軟骨細胞分化特異的に機能する転写因子の探索のために、Coll IIプロモーターに会合するタンパクを分離する実験も開始した。軟骨細胞分化を抑制すると期待されるタンパクを見出したので、現在、このタンパクを同定するべく実験を行っている。
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