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2004 年度 実績報告書

Notchによる軟骨細胞・骨芽細胞分化振り分けの分子機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15390557
研究機関東京理科大学

研究代表者

穂積 信道  東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (60051744)

研究分担者 鈴木 光浩  東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (00321662)
香山 雅子  東京理科大学, 生命科学研究所, 助手 (80318229)
守村 直子  理化学研究所, 脳科学研究センター・比較神経発生チーム, 研究員 (00349044)
キーワード内軟骨性骨化 / Notch / 遺伝子発現 / 転写因子 / Conditional deletion mutantマウス
研究概要

我々はNotch1は軟骨細胞、脂肪細胞の分化を抑制し、骨芽細胞の分化を促進することを見出した。長管骨の骨形成は内軟骨性骨化による。骨形成の分子機構の解明には軟骨細胞の分化の解明が強く望まれる。Notch1による骨形成制御のメカニズムを明らかにする目的でNotch1遺伝子のConditional deletion mutantマウスの作製を試みた。軟骨細胞は細胞外マトリックスであるコラーゲン(Coll)II,XIを産生する。Coll XIプロモーターをCreリコンミナーゼ遺伝子に繋ぎColl XI/Creマウスを作製した。このマウスラインをloxpCATloxp-LacZマウスに交配した。CAT遺伝子がCreにより切り出されれば、軟骨特異的にLacZが機能し、X-gal染色により軟骨形成領域が染色される。我々は5つのColl XI/CreマウスのFounderラインを確立し、これらのマウスをloxpCATloxp-LacZマウスに交配し、胎生12.5dのマウスの胎児のin situ染色を行った。#4ラインマウスからは興味深い結果が得られた。LacZ発現は前脚、脊椎で見られ、胎生14.5日では内軟骨性骨化をおこしている殆ど全ての部位で発現が確認された。軟骨細胞特異的に発現するColl II遺伝子プロモーターを使用して同じようなマウスラインが作製されている。しかしこのラインでは,軟骨細胞以外に心臓、骨芽細胞でもLacZ発現がみられるので、我々のマウス系のほうが、軟骨細胞特異的発現において優れていることが実証された。#4ラインを用いてNotch1遺伝子を欠損したマウスを作製したが、Phenotypeの変化は見られなかった。この理由はNotch1以外にもNotch2が骨形成に関与しているためによるのではないかと我々は考えている。
また、軟骨細胞分化特異的に機能する転写因子の探索のために、Coll IIプロモーターに会合するタンパクを分離する実験も開始した。軟骨細胞分化を抑制すると期待されるタンパクを見出したので、現在、このタンパクを同定するべく実験を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Expression of Cre recombinase in the mouse developing chondrocytes driven by the mouse α2(XI) collagen promoter2005

    • 著者名/発表者名
      Fujimaki, R.et al.
    • 雑誌名

      J.Bone Miner.Metab. (in press)

  • [雑誌論文] Tumor angiogenesis in the bone marrow of multiple myeloma patients and its alteration by thalidomide treatment2004

    • 著者名/発表者名
      Du, W.et al.
    • 雑誌名

      Pathol Int. 54

      ページ: 285-294

  • [雑誌論文] Hepatitis C virus infection in human liver tissue engrafted in mice with an infectious molecular clone2004

    • 著者名/発表者名
      Maeda, N.et al.
    • 雑誌名

      Liver Int. 24

      ページ: 259-267

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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