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2005 年度 実績報告書

BMP2による骨芽細胞分化誘導におけるOsterixとCbfa1の相互関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15390560
研究機関大阪大学

研究代表者

西村 理行  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60294112)

研究分担者 平賀 徹  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (70322170)
米田 俊之  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80142313)
キーワード骨芽細胞 / 脂肪細胞 / Osterix / Cbfa1 / Runx2
研究概要

1.骨芽細胞分化におけるOsterixの役割
未分化間葉系細胞およびマウス骨芽細胞にOsterix遺伝子を過剰発現させると、骨芽細胞分化が誘導された。またOsterix遺伝子の過剰発現は、Runx2遺伝子欠損マウス由来の未分化間葉系細胞のALP活性を誘導した。従って、Osterixは、Runx2と非依存性に骨芽細胞分化を誘導しうることが明らかとなった。
2.Osterixの発現調節機構
未分化間葉系細胞にRunx2遺伝子を過剰発現させると、Osterix遺伝子の発現が誘導された。さらに、Runx2遺伝子欠損マウス由来の未分化間葉系細胞に、BMP2を作用させると、あるいは、BMP2シグナル伝達分子Smad1および4を過剰発現させると、Osterixの発現が誘導された。以上の結果より、BMP2は、Runx2依存性および非依存性にOsterixの発現を調節していることが明らかとなった。
3.Osterixにより発現誘導される遺伝子の探索
骨芽細胞分化過程におけるOsterixの分子機能を明らかにするために、Microarrayを用いて、Osterixにより、発現調節される遺伝子の探索を行った。その結果、約200の遺伝子が、Osterixにより発現誘導されることが見出された。これら遺伝子の内、5倍以上の発現増加するクローンの発現ならびに機能の解析を行った。
4.BMP2とIhhのクロストーク
骨芽細胞分化誘導効果を有するIhhと、BMP2シグナルのクロストークを検討した結果、Ihhにより活性化されるGliと、Runx2が共役して、骨芽細胞分化を促進していることが、見出された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Stimulation of Cyclooxygenase-2 Expression by Bone-Derived Transforming Growth Factor-βEnhances Bone Metastases in Breast Cancer.2006

    • 著者名/発表者名
      Hiraga T
    • 雑誌名

      Cancer Res.2006 66・4

      ページ: 2067-2073

  • [雑誌論文] Wntシグナルと骨形成2006

    • 著者名/発表者名
      西村 理行
    • 雑誌名

      Clinical Calcium 16(印刷中)

  • [雑誌論文] Crosstalk between cancer cells and bone microenvironment in bone metastasis.2005

    • 著者名/発表者名
      Yoneda T
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 328・3

      ページ: 679-687

  • [雑誌論文] Preferential inhibition of bone metastases by 5'-deoxy-5-fluorouridine and capecitabine in the 4T1/luc mouse breast cancer model.2005

    • 著者名/発表者名
      Hiraga T
    • 雑誌名

      Oncol Rep 14・3

      ページ: 695-699

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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